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[PPS07-P28] 惑星探査用超小型衛星MAEBASHI-SATの開発報告
次世代の惑星探査では,母船による遠隔探査と着陸機による直接探査が主流になると考えられる.未知の惑星へ着陸は危険を伴うため,斥候として,小型の子機による事前調査が有効となる.前橋工科大学では微小重力天体へ着陸して科学観測を行う超小型衛星MAEBASHI-SATの開発を進めている.MAEBASHI-SATは2翼の回転するセイルで太陽輻射圧の影響をコントロールし,着陸したい地域にピンポイントで着陸することを目指している.さらに,レーザによる加熱や分光イメージングなど行なったり,熱プローブで地中の温度を測定したり,母船と独立した科学探査を行うことを目指している.現在,学内にアマチュア無線帯のアンテナを搭載した赤道儀による衛星の自動追尾機能が設置され,衛星とのテレコマ通信が可能になっている.本発表では,MAEBASHI-SATのミッションデザインやブレッドボードモデルの開発状況を報告する.