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[SCG52-P02] 音速傾斜構造を考慮した東京海洋大学練習船「汐路丸」による海底地殻変動観測のアレイ位置推定
キーワード:海底地殻変動観測
日本は地震被害に見舞われることが多く、特に巨大地震と呼ばれるものは海域を震源とすることが多い。地殻変動観測は陸上の観測から推測されていたが、海域の震源は200kmを超えることがあり陸上の観測では推定することが困難である。そこで考案された手法がGNSS-音響結合(GNSS-A)方式による海底地殻変動観測である。
GNSS-A観測は近年無人機での観測が活発に行われている。しかし、無人機は4knotほどの速度しか出すことができずG20のある茨城県沖では黒潮の通り道になることから無人機が海流に流されてしまうため観測が困難である。これにより茨城県沖では数年間観測が行われていない。そこで、東京海洋大学では2021年に竣工された汐路丸を用いて茨城県沖のGNSS-A観測を開始した。本著では2022年1月に行った観測により取得したデータの解析結果を報告し、過去のアレイ変位との時系列を推定する。また、G20は海流の影響から水平成層構造を仮定した音速変化が傾いてしまい実際の位置からずれてしまうため音速の傾斜構造を推定し考察する。
GNSS-A観測は近年無人機での観測が活発に行われている。しかし、無人機は4knotほどの速度しか出すことができずG20のある茨城県沖では黒潮の通り道になることから無人機が海流に流されてしまうため観測が困難である。これにより茨城県沖では数年間観測が行われていない。そこで、東京海洋大学では2021年に竣工された汐路丸を用いて茨城県沖のGNSS-A観測を開始した。本著では2022年1月に行った観測により取得したデータの解析結果を報告し、過去のアレイ変位との時系列を推定する。また、G20は海流の影響から水平成層構造を仮定した音速変化が傾いてしまい実際の位置からずれてしまうため音速の傾斜構造を推定し考察する。