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[SCG59-P03] 滋賀県の安曇川と周辺の湧水の2018-2022年における水質変化と活断層の影響
キーワード:安曇川、水質、活断層
滋賀県西部(湖西地域)にある安曇川は,延長約58km,流域面積300km2であり,琵琶湖に流入する河川の中で,長さでは第2位,流域面積では第3位の河川である(滋賀県,2018).安曇川は,京都市北東部の丹波高地の百井峠付近に発し,北東に10km程度流れた後,花折断層と合流して同断層沿いに30km程度北上した後,東に折れて(花折断層から離れて)20km程度東進し,途中で琵琶湖西岸断層を横断した後に琵琶湖に流入する(Fig.1).このように安曇川は,滋賀県西部の2大断層である花折断層・琵琶湖西岸断層と位置的には密接な関係を持つ.他方,安曇川流域は,滋賀県内の大規模河川としては,最も開発されていない所で,自然河川の性格を比較的よく残しているとされる(琵琶湖流域研究会,2003).したがって,河川水の水質形成における活断層の寄与を研究する上で適した河川と言える.また,安曇川河口付近の扇状地の扇端部付近には,安曇川伏流水が供給源とされている豊富な湧水がある(以降,扇状地湧水).
我々は,2018年4月~2022年5月の期間に,1~3ヵ月に1回の頻度で,安曇川の河川水と扇状地湧水の水質を調査し分析した.また,花折断層・琵琶湖西岸断層との関係についても考察した.
我々は,2018年4月~2022年5月の期間に,1~3ヵ月に1回の頻度で,安曇川の河川水と扇状地湧水の水質を調査し分析した.また,花折断層・琵琶湖西岸断層との関係についても考察した.