日本地球惑星科学連合2023年大会

講演情報

[E] オンラインポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-IT 地球内部科学・地球惑星テクトニクス

[S-IT18] 惑星中心核:内部構造・形成・進化

2023年5月26日(金) 10:45 〜 12:15 オンラインポスターZoom会場 (12) (オンラインポスター)

コンビーナ:飯塚 理子(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)、寺崎 英紀(岡山大学理学部)、大谷 栄治(東北大学大学院理学研究科地学専攻)、William F McDonough(Department of Earth Science and Research Center for Neutrino Science, Tohoku University, Sendai, Miyagi 980-8578, Japan)


現地ポスター発表開催日時 (2023/5/26 17:15-18:45)

10:45 〜 12:15

[SIT18-P05] S-IT18 外核コアの偏芯は如何にして形成されたのか-形成メカニズムと検証方法,プレートテクトニクスの駆動力の起源,マルチ・インパクト仮説による検証

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:外核コアの偏芯は如何にして形成されたのか? マントル欠損によるアイソスタシーによるコア偏芯が,バンアレン帯の偏芯として観測.、プレートテクトニクスの起源(=形成メカニズム)と駆動力の起源,地球への外力(月)がプレート移動には必要不可欠である. 、プレートテクトニクスのマルチ・インパクト仮説による検証,トレーン彗星が起き無ければマルチインパクト仮説を私は発見できなかった.、垂直移動はアイソスタシー,水平移動はプレート駆動力[地球自転と月との公転(外力)モーメント(新説)]による慣性能率最小化、環太平洋弧状列島と背弧海盆の形成メカズム,プレートが重なり始めるメカズム,太平洋プレート移動方向の急変のメカニズム、ティチス海の起源,南極大陸の移動と停止,プレートテクトニクス駆動力の証拠

[A]外核コアの偏芯<>が如何にして形成されたのか?
リオ位置でのバンアレン帯の低下[<対極位置へ巨大隕石衝突>(外力)⇒<月射出=地球マントル欠損>
⇒アイソスタシーで<ダーウィン隆起(マントル欠損部上昇)>⇒<マントル内面[=外核外面]偏芯上昇>
⇒<内核が偏芯異動=外核(液体金属環状流偏芯>(地軸電流約500km偏芯<>によりバンアレン帯の移動理由)]
結果の現状と一致する理論=マルチ・インパクト仮説.

 [B]プレートテクトニクスの起源(=形成メカニズム)と駆動力の起源
環太平洋弧状列島と背弧海盆の形成メカズム[CERRA断烈片の地球衝突と月射出
(地球マントル欠損⇒アイソスタシーによるマントル上昇=深海洋底:平均深さ約5km)]
 マルチインパクト仮説では,プレート駆動力として,世界で始めて[地球自転と,地球と月の共通重心の周りを巡る偏芯外力モーメントの合力]を想定しました。その結果として,地球に発生する応力と破壊と応力解放は,地震や断層と浸喰や堆積などが地球の進化をひき起こします.

 [C]プレートテクトニクスのマルチ・インパクト仮説による検証
 起源の謎を探求し形成メカニズムを発見すると,其れを証明したくなります.それには創造的仮説と検証という方法があります.
 つまり,画期的な仮設を立て,自然の進化の結果(特徴)を,統一的に全てを合理的に説明できればできる程その仮説は真実性が増す.つまり,月の起源も木星大赤斑の起源も統一的に検証できました.この様に,太陽系では生命の起源も全て一緒に検証できました.

 [D]垂直移動はアイソスタシー,水平移動はプレート駆動力[地球自転と月との公転(外力)モーメント(新説)]による慣性能率最小化
 垂直移動はアイソスタシーで,重力ポテンシャルによる鉛直方向の平衡作用は,均質物体では球体となる.宇宙の中では恒星も惑星も全て球です.地球の蒼い海と緑の陸は奇跡の星です.プレトーテクトニクスの水平移動の駆動力は,A.ウェゲナー(独)氏も頭を悩まし,A.ホームズ(英)が熱対流仮説を提唱したが,地球の自転も考慮しない全て内力であった.MIHでは,[地球自転と月との公転(外力)モーメント(新説)]による慣性能率最小化水平移動の駆動力として想定している.検証としては,太平洋プレートの移動方向急変と,南極プレートの自転軸への移動と停止を挙げている.

 [E]環太平洋弧状列島と背弧海盆と海溝の形成メカズム,プレートが重なり始めるメカズム,太平洋プレート移動方向の急変メカニズム
 図は地軸とリオデジャネイロ市を含む断面図で,アイソスタシーによる衝突後のマントル流動結果の模式図です.衝突によるマントル欠損は周囲のマントルの流動により補間されて外核と内核の偏芯を引き起こします.=ビックイベントによる偏芯.
太平洋プレートの隆起したマントルは凸プレートとなり,周囲の陥没したマントルは縁海凹プレートや日本等の背弧海盆となった.プレートが重なり始めるメカズムは,凹プレートと凸プレートが隣り合っている場合,プレート同士が押し合っう時に凹プレートの下に凸プレートが曲率反転するとスムースに潜り込むことが起きます.曲率が違う場合は更に応力が発生して,変形や破壊のエネルギーが放出されます.
太平洋凸プレートは周囲を縁海凹プレートに囲まれているので,どの方向にでも凹プレートの下に潜り込む事が可能である.だから衝突で地軸傾斜しても簡単に移動方向が急変できた.熱対流仮説では説明が困難なので,この事実を無視している.
 
 [F]ティチス海の起源,南極大陸の移動停止,プレートテクトニクス駆動力の証拠
ウェゲナー氏のパンゲアに生じたティチス海は,月射出から後の巨大マントル断烈片衝突であり,ヨーロッパからインド洋に向けた巨大衝突痕と考えられる.ヒマラヤ山脈弧やジャワ島弧,オーストラリア大陸がカバーしたオセアニアや南極大陸が移動してカバーした部分は,今のインド洋がその縁海や欠損の名残です.南極大陸の移動停止は自転軸との一致で駆動力が発生し無い事で,プレートテクトニクス駆動力の証拠でも有ります.ダイヤモンドの起源は、地球の反対地点に対する惑星の衝突である.

 月の起源仮説はプレートテクトニクスだけでなく海や太平洋深海底プレートの起源や,プレート全体が球殻として皺も亀裂も入らずに一方向に回転移動する謎を説明できる.
 駆動力は熱対流に任せてプレートテクトニクスの研究をしても,その起源を探求しなければ,永遠に起源には辿りつけない.