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[SSS09-P13] 1927年北丹後地震で現れた郷村断層近傍の震動特性と地盤構造
キーワード:郷村断層、震動特性、地下構造
1927年(昭和2年)に発生した北丹後地震(M7.3)により,郷村,山田の地表地震断層が生じた。このうち郷村断層は国指定の天然記念物として,樋口地区,小池地区,生野内地区で保存されている。このうち樋口地区,小池地区において断層を挟んだ常時微動観測(単点3成分およびアレイ)を実施した。その結果,小池地区では地表と同程度の上下変位が地下8mほどの深さにも認められた(添付図)。また,1943年鳥取地震の鹿野。吉岡断層など他の地表地震断層近傍と同様に,断層ごく近傍で水平2成分の振幅に異方性が見られ,微動H/Vが卓越するピークが小さくなることがわかった。同地区周辺では重力観測点も追加しており,総合的な解釈を実施する。