10:45 〜 12:15
[SSS13-P12] 森本富樫断層帯周辺域の重力異常調査
森本富樫断層帯は、金沢平野の南東縁に見られる総延長約26 km にわたる北東走向の逆断層からなる活断層帯であり、平均変位速度は約1m / 1000年とされており(地震調査研究推進本部地震調査委員会, 2013)、また断層帯周辺には人工密集地が分布していることからも、断層帯についてのより信頼性の高いデータを得ることは断層活動に伴う地震被害を想定する上でとても重要である。
「森本・富樫断層帯における重点的な調査観測」の一環として、我々は断層帯周辺地域で重力測定を実施し、収集された重力異常データを用いて断層構造の推定等を行う。また、対象地域の既存重力測定はGNSS普及以前に実施されていることが多い。特に山間部の既存測定データについては最新のDEMデータとの比較を行い、標高値に問題がありそうな測定データについては、修正または再測定を行うことで重力異常分布の精度向上を目指す。
2022年度においては、主に森本断層の北端に位置する山間部を中心として新規に2023年1月末時点で228点の重力測定を行った。また、既存の重力測定結果については、数値標高データ(石山ほか,準備中; 国土地理院ウェブサイト, https://fgd.gsi.go.jp/download/mapGis.php?tab=dem)と比較することで標高値の確認を行い、重力測定データに記載されている標高値と顕著な違いが見られるものについては数値標高データに合わせるような修正を行った。重力異常分布の特徴として、金沢平野は低重力異常であり、その低異常域内に森本・富樫断層帯が含まれる。本発表では、重力異常図の改善点についても報告する。
謝辞:本研究は、文部科学省「森本・富樫断層帯における重点的な調査観測」の一環として実施している。重力データとしてYamamoto et al. (2011)、産業総合技術研究所地質調査総合センター (2013)を使用した。
「森本・富樫断層帯における重点的な調査観測」の一環として、我々は断層帯周辺地域で重力測定を実施し、収集された重力異常データを用いて断層構造の推定等を行う。また、対象地域の既存重力測定はGNSS普及以前に実施されていることが多い。特に山間部の既存測定データについては最新のDEMデータとの比較を行い、標高値に問題がありそうな測定データについては、修正または再測定を行うことで重力異常分布の精度向上を目指す。
2022年度においては、主に森本断層の北端に位置する山間部を中心として新規に2023年1月末時点で228点の重力測定を行った。また、既存の重力測定結果については、数値標高データ(石山ほか,準備中; 国土地理院ウェブサイト, https://fgd.gsi.go.jp/download/mapGis.php?tab=dem)と比較することで標高値の確認を行い、重力測定データに記載されている標高値と顕著な違いが見られるものについては数値標高データに合わせるような修正を行った。重力異常分布の特徴として、金沢平野は低重力異常であり、その低異常域内に森本・富樫断層帯が含まれる。本発表では、重力異常図の改善点についても報告する。
謝辞:本研究は、文部科学省「森本・富樫断層帯における重点的な調査観測」の一環として実施している。重力データとしてYamamoto et al. (2011)、産業総合技術研究所地質調査総合センター (2013)を使用した。