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[SVC35-01] 次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトの目的と概要
キーワード:次世代火山研究、人材育成
2014年9月に発生した御嶽山の噴火では63人が犠牲となり、1974年以来進められてきた「火山噴火予知計画」による基礎的な火山観測研究に加えて、火山災害の軽減をより明確に目指す火山研究の必要性が認識された。また、同時に、わが国において火山研究者(特に若手の火山研究者)が不足していることがあらためて認識された。これらの課題に対応するため、文部科学省の「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト」が立案され、2016年から10年間の計画として実施されている。
「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト」は、「次世代火山研究推進事業」と「火山研究人材育成コンソーシアム構築事業」の2つの事業によって構成される。このうち、「次世代火山研究推進事業」は、我が国の火山研究を飛躍的に進展させるため、広範な研究分野の連携・融合を図り、「観測・予測・対策」の一体化とデータの一元化を推進し、直面する火山災害への対応を図ることを目指す。そのため、「課題A:各種観測データの一元化」、「課題B:先端的な火山観測技術の開発」、「課題C:火山噴火の予測技術の開発」および「課題D:火山災害対策技術の開発」の各研究を実施するとともに、事業のアウトプットとして設定されている「直面する火山災害への対応(災害状況をリアルタイムで把握し、活動の推移予測を提示)」と「火山噴火の発生確率を提示」に向けて、これら4課題が連携・協力して取り組んでいる。
一方、「火山研究人材育成コンソーシアム構築事業」は、大学・研究機関が連携して次世代の火山研究者を育成することを目的とする。国内外の研究資源・教育資源を結集し、火山学の主要3分野(地球物理学、地質・岩石学、地球化学)に加え、火山災害の軽減に必要な関連分野を体系的に学ぶことができる教育プログラムを全国の大学院生に提供している。これにより、「理学にとどまらず工学・社会科学などの広範な知識と高度な技能を有する火山研究者の育成」を目指している。
本発表では、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトのこれまでの進捗や成果の概要についても簡単に紹介し、プロジェクトの最終成果に向けての取り組みについても述べる。
「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト」は、「次世代火山研究推進事業」と「火山研究人材育成コンソーシアム構築事業」の2つの事業によって構成される。このうち、「次世代火山研究推進事業」は、我が国の火山研究を飛躍的に進展させるため、広範な研究分野の連携・融合を図り、「観測・予測・対策」の一体化とデータの一元化を推進し、直面する火山災害への対応を図ることを目指す。そのため、「課題A:各種観測データの一元化」、「課題B:先端的な火山観測技術の開発」、「課題C:火山噴火の予測技術の開発」および「課題D:火山災害対策技術の開発」の各研究を実施するとともに、事業のアウトプットとして設定されている「直面する火山災害への対応(災害状況をリアルタイムで把握し、活動の推移予測を提示)」と「火山噴火の発生確率を提示」に向けて、これら4課題が連携・協力して取り組んでいる。
一方、「火山研究人材育成コンソーシアム構築事業」は、大学・研究機関が連携して次世代の火山研究者を育成することを目的とする。国内外の研究資源・教育資源を結集し、火山学の主要3分野(地球物理学、地質・岩石学、地球化学)に加え、火山災害の軽減に必要な関連分野を体系的に学ぶことができる教育プログラムを全国の大学院生に提供している。これにより、「理学にとどまらず工学・社会科学などの広範な知識と高度な技能を有する火山研究者の育成」を目指している。
本発表では、次世代火山研究・人材育成総合プロジェクトのこれまでの進捗や成果の概要についても簡単に紹介し、プロジェクトの最終成果に向けての取り組みについても述べる。