日本地球惑星科学連合2024年大会

セッション情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS02] 高性能計算が拓く気象・気候・環境科学

2024年5月29日(水) 13:45 〜 15:15 103 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:八代 尚(国立研究開発法人国立環境研究所)、中野 満寿男(海洋研究開発機構)、川畑 拓矢(気象研究所)、宮川 知己(東京大学大気海洋研究所)、座長:中野 満寿男(海洋研究開発機構)、八代 尚(国立研究開発法人国立環境研究所)


高性能計算は、現代の気象・気候・環境科学を支える重要な研究基盤のひとつである。地球シミュレータ、「京」、そして「富岳」に代表されるスーパーコンピュータの高い計算性能は、より高い解像度、より広い計算領域、より多くのアンサンブル計算、そしてより精緻な物理過程の利用など、実現可能なモデルシミュレーションの幅を拡大することに貢献してきた。一方で、計算機トレンドの変化により、気象・気候の大規模計算は計算科学分野とのより密接な連携を必要としている。高性能計算はデータサイエンスの分野においても威力を発揮し、高頻度高密度の観測ビッグデータを用いたデータ同化手法の研究や、AI技術の複合利用などが近年目覚ましい発展を遂げている。さらにそれらの計算結果に支えられた「デジタルツイン」は、データ基盤の整備、社会実装を含めた大規模なシステムとしてそのコンセプトが注目されている。日本気象学会との共催となる本セッションでは、数値モデリング、ビッグデータ解析、データ同化、AI技術の活用などを含む、「計算」に注目した気象・気候・環境科学の研究成果を幅広く募集し、それらの研究の展開と可能性を参加者と共有する。

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