日本地球惑星科学連合2024年大会

セッション情報

[J] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG52] 沈み込み帯へのインプット:海洋プレートの進化と不均質

2024年5月27日(月) 15:30 〜 16:45 301B (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:平野 直人(東北大学東北アジア研究センター)、藤江 剛(海洋研究開発機構)、鹿児島 渉悟(富山大学)、赤松 祐哉(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、座長:赤松 祐哉(国立研究開発法人海洋研究開発機構)

海洋プレートが海溝で沈み込み、巨大地震が発生し島弧火山が発達するという変動現象の研究は、古くから盛んにわれてきた。しかし、これら変動帯の流体組成や岩石物性を規制する要因は、少なくとも半分は沈み込む海洋プレート側の事情であるにもかかわらず、沈み込む海洋プレートそのものの実体が見えてきたのは2000年代以降のごく最近である。これまでその生産場である中央海嶺近傍や、過去の海洋底を構成していたオフィオライトから類推した「仮想的な」海洋プレートの特徴をあてはめていたに過ぎなかった。このような中、近年沈み込むプレートの重点的な海底構造探査や、プレート境界断層の掘削、海底地震津波観測網の構築、およびプチスポット火山や海溝海側斜面の詳細観測も進み、沈み込む海洋プレートの実体は、これまで認識とは異なっていることが明らかになりつつある。本セッションでは、沈み込み帯インプットの実態とその不均質性と、それらが沈み込み帯に与える影響まで、地球物理、地球化学、地質、岩石、掘削科学等、幅広い分野からの研究発表を歓迎する。本セッションはハードロック掘削科学フォーカスグループの後援を受けている。

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