日本地球惑星科学連合2024年大会

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[E] 口頭発表

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[U-07] 地球システム変動と海洋生態系との関わり

2024年5月27日(月) 10:45 〜 12:15 展示場特設会場 (1) (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:須賀 利雄(東北大学 大学院理学研究科)、安中 さやか(東北大学)、王 童(海洋研究開発機構)、座長:須賀 利雄(東北大学 大学院理学研究科)、安中 さやか(東北大学)、王 童(海洋研究開発機構)


現在、地球システムを構成する全てのサブシステムは、完新世あるいは産業革命以前の自然変動パターンを遥かに超える速度で一体的に変化している。生物多様性の損失は過去の平均に比べて100〜1,000倍の速度で進行しており、私たちは地球史上第6回目の大量絶滅の渦中にいる。2023年の海面温度は通年よりも最大で5℃高い観測史上最高値を記録し、国連は「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警鐘した。実際に、北海〜北大西洋、地中海沿岸などでは、カテゴリー4(極度)に分類される猛烈な海洋熱波に見舞われた。海洋循環の停滞や海洋熱波の頻発は、特に浅層に生息する光合成プランクトンや養殖業を含む魚介類の生育など、食物連鎖の底辺を担う微生物の基礎生産から大型生物を含む海洋生態系全体の機能に根本的なダメージを与える可能性がある。本セッションは、変わりゆく海洋地球環境と生態系との関わりや、その人間社会に対する影響について、学術分野・領域の垣根を超えた俯瞰的な議論の場としたい。

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