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[AAS09-P20] 高気温による生物起源オゾンの過剰生成のシミュレーション
キーワード:オゾン、生物揮発性有機化合物、高気温
オゾンは地球温暖化を促進する重要な大気物質であり、NOxやVOCから生成される副産物であることから大気汚染の指標ともなっている。本研究では、猛暑であった2018年の夏について、生物起源揮発性有機化合物の影響の有無により気温の上昇が大気中オゾンの過剰上昇に及ぼす影響をシミュレーションにより計算し、都市部を中心に大気中オゾンの濃度と気温の植物を通した関係性について解析した。本研究により、日射量や気温の上昇が植物起源のオゾンの前駆体である前駆体となるイソプレンやNOx量に有意に影響することが示されたとともに、夏の対流圏における都市部におけるオゾンはローカルスケールの人為起源が主な発生源と考えられてきたが、植生起源のオゾンも無視できないことが示された。