日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS09] 大気化学

2024年5月27日(月) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:入江 仁士(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、中山 智喜(長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科)、石戸谷 重之(産業技術総合研究所)、江波 進一(国立大学法人筑波大学)

17:15 〜 18:45

[AAS09-P20] 高気温による生物起源オゾンの過剰生成のシミュレーション

*三木 健司1板橋 秀一1 (1.一般財団法人 電力中央研究所)

キーワード:オゾン、生物揮発性有機化合物、高気温

オゾンは地球温暖化を促進する重要な大気物質であり、NOxやVOCから生成される副産物であることから大気汚染の指標ともなっている。本研究では、猛暑であった2018年の夏について、生物起源揮発性有機化合物の影響の有無により気温の上昇が大気中オゾンの過剰上昇に及ぼす影響をシミュレーションにより計算し、都市部を中心に大気中オゾンの濃度と気温の植物を通した関係性について解析した。本研究により、日射量や気温の上昇が植物起源のオゾンの前駆体である前駆体となるイソプレンやNOx量に有意に影響することが示されたとともに、夏の対流圏における都市部におけるオゾンはローカルスケールの人為起源が主な発生源と考えられてきたが、植生起源のオゾンも無視できないことが示された。