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[ACG36-P14] 2015年1月17日に総観規模擾乱に伴って南極氷床上に形成した降水域のCloudSat/CPRとCALIPSO/CALIOPによる観測
キーワード:南極、降水、衛星観測、数値モデリング
南極域の広域の降水を把握するために人工衛星観測が有効である。地球表面からの自然放射を観測するパッシブセンサーによる雲検出により降水システムの水平規模や分布を隈なく得られる。レーダーやライダーを用いたアクティブセンサーからは、衛星軌道に沿った限られた領域ではあるが、雲や降水粒子の鉛直分布が得られ、その量を推定できる(Palerme et al., 2014, Listowski et al., 2019 など)。しかしながら、衛星データには様々な限界があり、降水現象の全てを把握することは出来ない。本研究の目的は、地上観測、数値モデリング、気候再解析データ、及び衛星データにより、南極域の降水にする知見を得ることである。本発表は、発達した総観規模擾乱(Yamada and Hirasawa, 2018)に伴って南極沿岸域からが内陸域へと降水域が時々刻々と広がった一つの事例について、CloudSat/CPRとCALIPSO/CALIOPが捉えた降水の特徴を示す。また、それに基づいて各センサーの南極域の降水観測の限界についても議論したい。本研究は南極地域観測事業及びJAXA-EORA3の支援を受けている。
1. Palerme, C. et al., 2014, The Cryos., 8(4), 1577–1587. https://doi.org/10.5194/tc-8-1577-2014
2. Listowski, C. et al., 2019, ACP, 19(10), 6771–6808. https://doi.org/10.5194/acp-19-6771-2019
3. Yamada, K. and N. Hirasawa, 2018, JGR: Atmos., 123(24), 13,643-13,657. https://doi.org/10.1029/2018JD028877
1. Palerme, C. et al., 2014, The Cryos., 8(4), 1577–1587. https://doi.org/10.5194/tc-8-1577-2014
2. Listowski, C. et al., 2019, ACP, 19(10), 6771–6808. https://doi.org/10.5194/acp-19-6771-2019
3. Yamada, K. and N. Hirasawa, 2018, JGR: Atmos., 123(24), 13,643-13,657. https://doi.org/10.1029/2018JD028877