日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-PT 古生物学・古生態学

[B-PT02] バイオミネラリゼーションと古環境プロキシー

2024年5月30日(木) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:豊福 高志(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、Heinz Petra廣瀬 孝太郎(兵庫県立大学 自然・環境科学研究所)、de Nooijer Jan de Nooijer(Royal Netherlands Institute for Sea Research)



17:15 〜 18:45

[BPT02-P02] 次世代の環境経時変動解析に向けて:極微量アルケノンによる古水温推定法の開発

*長谷川 卓1 (1.金沢大学地球社会基盤学系)

キーワード:アルケノン、古水温、微量分析

アルケノンはハプト藻類が合成する炭素数37-42の直鎖型アルキルケトンである.生息場所の水温に依存して不飽和部位の数が変わる(寒冷だと3不飽和,温暖だと2不飽和が増加).同性質は過去の水温推定に用いられ,環境変動履歴データを提供する.本研究は海底・湖底堆積物に含まれるアルケノンの超微量(従来の<1%)分析方法を開発し,アルケノン古水温計の応用範囲を飛躍的に高めることを目指す.ガスクロマトグラフ質量分析装置(GCMS)はガスクロマトグラフ装置に比べ定量性が劣り,異なる分子の量比評価が困難だと考えられてきた.本研究はGCMSが微量分子の検出に優れていることに着目し,イオン化法や使用カラムを工夫することでアルケノンに特化して定量性の高い分析手法を開発する.世界の深海試料の再評価により過去の炭素循環激変現象の再評価を行ったり,日本各地の湖堆積物から地域毎の環境変動履歴を解読する研究に発展させたい.