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[G03-05] 顔認証システムの活用による教育と減災の提案
キーワード:顔認証システム、減災、防災教育、情報デザイン
災害が発生した際、被災者の安否情報は、当事者とその家族にとってだけでなく、救助活動を担う組織や、被災状況を把握して初動体制の構築を図る自治体などにとっても極めて重要な情報であり、減災への大きな鍵となる。したがって、被災者の安否確認は可能な限り迅速かつ正確に実施されることが望ましい。従来、被災者の安否確認は避難所での自己申告に基づく本人確認と名簿作成などにより行われて来た。しかし、精神的なダメージや認知症などにより自身の名前を申告できない避難者への対応や、署名の読み取りミスや名前の聞き取りミスを回避するためには、新たな本人確認のシステムに関する検討が必要である。本研究では、被災者の安否確認のための避難所における本人確認の方策として、顔認証とAR技術を融合したシステムの活用を提案する。本研究に先立ち、筆者らが所属する清和大学では株式会社ジョルダンと産学連携協定を締結し、パナソニックが提供する顔認証技術とジョルダン社のJorudanStyle3.1の機能を用いた教育実験を行っており、その結果から同システムの活用可能性について考察する。
