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[HSC07-08] 海洋騒音問題に配慮したCO2地中貯留モニタリングのための震源開発
キーワード:CO2貯留モニタリング、エアガン、小型震源、マリンバイブレータ
我が国のCCSの候補地として沿岸海域が検討されている。沿岸域はCO2排出源と地中貯留の適地が隣接したCCSの適地が多く存在する一方、漁業も盛んであり、事業の安定的遂行には共同漁業権区域で操業する漁業関係者との良好な関係の構築が不可欠である。ここで、CCS事業における適地選定のための構造調査や、圧入したプリュームの広がりの監視に用いる弾性波調査の人工震源「エアガンアレイ」は音圧レベルが高く海洋騒音問題の原因の一つとして知られている。音圧レベルや振動レベルを抑えた環境配慮型の震源は、共同漁業権区域と重なる沿岸域で操業するCCS事業者が事業を円滑に進めていくために不可欠であり、その需要は今後増していくと考えられる。筆者らは浅海・沿岸域で使用可能な2種類の震源の導入を検討している。1つ目はDAS-VSPによる長期間モニタリングで使用する小型震源である。海底下の浅い孔内に設置するなどの方法で底生動物と隔離される。2つめは繰り返し地震探査などで使用する曳航式のマリンサイスミックバイブレータで、音圧が海棲生物に影響のないレベルまで下げられている。本発表ではそのコンセプトと開発の現状について述べる。
