[H-SC07] 地球温暖化防⽌と地学（CO2地中貯留・有効利⽤、地球⼯学）

[HSC07-P03] 塩水帯水層CCSにおける圧力遷移解析によるCO2プルームモニタリングの検討

*熊谷 健一¹、日浦 祐樹¹、鎌田 弘己¹、広瀬 翔² (1.株式会社地球科学総合研究所、2.石油資源開発株式会社)

キーワード：CO2地中貯留、モニタリング、CO2プルーム、数値シミュレーション、圧力遷移解析

塩水帯水層へのCO2圧入においてはCO2プルームの挙動をモニタリングし、地上または海底面への漏洩無く、また活性化する可能性のある断層へ到達しないよう管理する必要がある。そのモニタリングのための強力で信頼性の高いツールが弾性波探査であるが、その他モニタリング手法に比べてコストが高いことは否めない。そこで、塩水帯水層へのCO2圧入停止後のフォールオフを数値シミュレーターで模擬し、その坑底圧力温度プロファイルを用いて圧力遷移解析を行い、圧入流体の違いや、圧入量の増加、圧力温度変化に伴う物性値などが解析結果に与える影響を確認することで、定期的なフォールオフテストでCO2プルームの拡がりを把握し、またその結果から弾性波探査の頻度を最適化できる可能性について検証する。