16:30 〜 16:45
[MGI30-10] 研究データをより見つけやすくするためのメタデータ変換と機関リポジトリへの登録
★招待講演
メタデータとは、データそのものやデータセットの内容を記述するデータのことである。「超高層大気長期変動の全球地上ネットワーク観測・研究(IUGONET)」プロジェクトでは、2009年から太陽地球系物理学の地上観測データのメタデータを作成し、そのデータベースを構築している(http://www.iugonet.org/)。メタデータデータベースに登録されたメタデータの数は、データセットに対するものだけでも約1200に上る。これらのメタデータは、SPASE (Space Physics Archive Search and Extract)メタデータスキーマ・バージョン2.4.0を拡張したIUGONETメタデータスキーマ(またはデータモデル)バージョン2.4.0.1に準拠している。
IUGONETメタデータデータベースは、研究者が必要なデータを検索し、データの詳細な情報を取得したりするのには非常に便利であるが、こうしたメタデータ検索はIUGONETのホームページまたはNASA Heliophysics Data Portalからのみ利用が可能な状況である。より広い研究コミュニティや一般市民によるデータ利用を促進するためには、IUGONETが保持するメタデータを、SPASEスキーマから一般的なスキーマに変換した上でより幅広いコミュニティから参照されるデータベースに登録することで、被検索性を高める必要がある。そのために、SPASEスキーマからJPCOAR (Japan Consortium for Open Access Repository)スキーマへのマッピングテーブルを作成した。このテーブルをもとに、名古屋大学で作成された284個のメタデータをJPCOARのスキーマに変換し、そのメタデータを名古屋大学の機関リポジトリ(https://nagoya.repo.nii.ac.jp/)に登録した。その後、ハーベストにより、これらのメタデータは、学術機関リポジトリデータベース(https://irdb.nii.ac.jp/)、データカタログ横断検索システム (https://search.ckan.jp/)、Google Dataset Search (https://datasetsearch.research.google.com/)などに登録され、より広い範囲からの研究データが見つけられやすくなった。現在、九州大学が管理しているIUGONETメタデータについても同様の作業を進めており、こうした活動により、IUGONETメタデータやその元となる研究データの検索性や到達可能性が大幅に向上することが期待できる。
IUGONETメタデータデータベースは、研究者が必要なデータを検索し、データの詳細な情報を取得したりするのには非常に便利であるが、こうしたメタデータ検索はIUGONETのホームページまたはNASA Heliophysics Data Portalからのみ利用が可能な状況である。より広い研究コミュニティや一般市民によるデータ利用を促進するためには、IUGONETが保持するメタデータを、SPASEスキーマから一般的なスキーマに変換した上でより幅広いコミュニティから参照されるデータベースに登録することで、被検索性を高める必要がある。そのために、SPASEスキーマからJPCOAR (Japan Consortium for Open Access Repository)スキーマへのマッピングテーブルを作成した。このテーブルをもとに、名古屋大学で作成された284個のメタデータをJPCOARのスキーマに変換し、そのメタデータを名古屋大学の機関リポジトリ(https://nagoya.repo.nii.ac.jp/)に登録した。その後、ハーベストにより、これらのメタデータは、学術機関リポジトリデータベース(https://irdb.nii.ac.jp/)、データカタログ横断検索システム (https://search.ckan.jp/)、Google Dataset Search (https://datasetsearch.research.google.com/)などに登録され、より広い範囲からの研究データが見つけられやすくなった。現在、九州大学が管理しているIUGONETメタデータについても同様の作業を進めており、こうした活動により、IUGONETメタデータやその元となる研究データの検索性や到達可能性が大幅に向上することが期待できる。