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[MIS08-P05] 琉球弧の四万十帯における地質学的諸問題:「やんばる」におけるジオストーリーとジオツアーコースの構築に向けて
キーワード:琉球弧、地質構造、付加体、四万十帯、名護層、嘉陽層
四万十帯は白亜系である北帯と古第三系である南帯からなる.琉球弧では名護層と嘉陽層が四万十帯として区分されており,地質学の野外巡検やジオツアーにおいて重要な露頭がある.2024年1月28日のジオツアーではタービダイトの岩相を露頭で観察し,2月12日のジオツアーでは付加体からなる地質構造と四万十帯の帯状配列を議論した.しかし名護層からは地層の年代を示す化石の報告が得られておらず,古生物学的な研究は進んでいない.そのような状況は,研究者による巡検のみではなく,専門的なジオツアーコースにも活用できる.沖縄の「やんばる」でも,四万十帯ならではの地質学的なデータと議論に基づくさまざまな話題をジオストーリーとして構築することが期待される.