日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ42] 海底マンガン鉱床の生成環境と探査・開発

2024年5月28日(火) 15:30 〜 16:45 302 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:臼井 朗(高知大学海洋コア総合研究センター)、鈴木 勝彦(国立研究開発法人海洋研究開発機構・海底資源センター)、伊藤 孝(茨城大学教育学部)、高橋 嘉夫(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:臼井 朗(高知大学海洋コア総合研究センター)、鈴木 勝彦(国立研究開発法人海洋研究開発機構・海底資源センター)、伊藤 孝(茨城大学教育学部)、高橋 嘉夫(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)

16:15 〜 16:30

[MZZ42-04] 太平洋深海域のクラリオン・クリッパートン断裂帯周辺における深海性端脚類の遺伝的集団構造解析

*井口 亮1、池内 絵里1、喜瀬 浩輝1、山岡 香子1、鈴木 淳1、村上 知里2 (1.産業技術総合研究所、2.深海資源開発株式会社)

キーワード:深海、端脚類、遺伝的連結性

近年、海洋鉱物資源開発について海洋環境・生態系への影響や保全に関する議論が国際的に進められている。国際海底機構が推奨する環境ガイドラインでは、環境ベースライン調査の一つとして代表生物種の遺伝的連結性把握の調査が推奨されている。深海域に卓越する端脚類は、比較的多くの地点からの個体数の確保が容易であるため、遺伝的連結性解析の対象として注目されている。本研究では、ハワイ南東沖のクラリオン・クリッパートン断裂帯周辺で採集された深海性端脚類の1種、マルサカヅキソコエビ(Paralicella tenuipes)の遺伝的連結性把握に向けた遺伝子解析を実施した。今回の発表では、マルサカヅキソコエビを対象に行なったミトコンドリアcytochrome c oxidase subunit I遺伝子配列、ミトコンドリアゲノム配列、また、MIG-seqによる一塩基多型データを用いた解析結果について報告する。