日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ45] 地球化学の最前線:その魅力や将来の展望を語り合う

2024年5月30日(木) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:高橋 嘉夫(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、飯塚 毅(東京大学)、坂口 綾(筑波大学数理物質系)、服部 祥平(南京大学)

17:15 〜 18:45

[MZZ45-P09] 微量炭素14分析用リン酸分解容器の作成とそれを用いた耳石の段階融解実験法の例

*宮入 陽介1横山 祐典1 (1.東京大学 大気海洋研究所)

キーワード:放射性炭素、加速器質量分析、耳石

加速器質量分析法(AMS)を用いた放射性炭素(C-14)の分析には、炭素量にして約1mg試料が必要である。微量試料を用いた分析法の開発も積極的に行われており(例えばYamane et al.,2019)、現在著者らが所属する大気海洋研究所先端析研究推進室所有のAMSシステムでは、20μg程度試料まで分析が可能である。微量試料を用いた分析法の開発は、前述のYamane et al.,2019をはじめとして、化合物レベルの放射性炭素年代測定法の開発等が契機となったため、主に有機物試料の試料処理を念頭に開発が行われてきたが、微量有孔虫試料の年代測定やサンゴの年輪の季節ごとの解析研究など、炭酸塩試料を用いた微量試料分析に対するニーズも多く、炭酸塩処理試料の分析法も確立が必要であった。
 大気海洋研究所先端分析研究推進室では、通常量(1mg炭素)試料の分析は、Yokoyama et.al.(2007)に拠ったシステムで試料処理を行っている。同システムは、1mgCの試料を迅速に処理するためには適したシステムであるが、微量炭素の分析のためには、コンダクタンスが良く、ガスの移動が容易で、システムの洗浄がしやすい機材の製作が必要であった。今回微量用のニードルバルブと一体化した専用容器を製作した。
 本発表では炭酸塩試料を用いた微量試料分析の研究例として、この容器を用いた耳石の段階融解実験法実験について紹介する。