[O-07] キッチン地球科学：多様な到達点を生む実験

[O07-P02] 綿あめを作りながら考える「ペレ―の髪」の形成過程

★招待講演

山田 美幸²、*熊谷 一郎¹ (1.明星大学理工学部、2.東京経済大学)

キーワード：ペレ―の髪、火山、綿あめ、キッチン地球科学

ハワイの火山などで採取される「ペレ―の髪」と呼ばれるガラス質の火山噴出物は，マグマが噴出する際に，爆発による破砕や強風によって，溶融した火山ガラスが引き延ばされ，冷却することによって形成されると考えられている．その形成プロセスは複雑で，その形状は火山ガラスのレオロジー特性，冷却速度，噴出速度，風速などの多くのパラメータに依存すると考えられている．本研究では，その形成過程を理解するために，回転速度，温度，溶けた飴が射出される孔の大きさを変えることができる綿あめ製造機を用いた「模擬ペレ―の髪」の作成に関する実験を行った．本発表では，キッチン地球科学的な手法を用いて，様々なテクスチャー（歯ざわり，舌触りなど）の綿あめ作成を実演し，高速度カメラの映像や現地で採取した「ペレ―の髪」の顕微鏡写真と比較しながら，その形成過程について考察する．