日本地球惑星科学連合2024年大会

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[J] ポスター発表

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[O-08] 高校生ポスター発表

2024年5月26日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球惑星科学系 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(文部科学省)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

13:45 〜 15:15

[O08-P17] ビル風とビル間の距離の関係の解明~自作風洞実験装置を用いて~

*谷内 椋1、*田中 宗次郎1、*網野 祐哉1 (1.城北高等学校)

キーワード:ビル風、風洞実験

現在、多くのビルが建築されており、これによって複雑なビル風が生み出されていることが知られている。本研究では、自作の風洞実験装置を用いて、この複雑なビル風がどのようにして生じているのかを調べた。

実験では、まず風を直進させるためにストローを並べ、プラスチックダンボールで囲った装置Aを作成する。装置Aの中にはビル模型を置くための台座とライトを取り付けた。蚊取り線香、装置A、扇風機の順に並べる。このとき風を安定させるため扇風機を装置Aと逆の方向に向ける。ビルを模した模型を二つ用意し装置Aの中に入れる。部屋を暗くし、ライトをつけ、扇風機の電源を入れた。二つのビル模型の間の距離を0.7cmずつ広げていくことによって変化するビル風(蚊取り線香の煙)を観察した。なお、観察をより容易にするため装置Aの側面にラップを貼り、奥のプラスチックダンボールを黒くし、下のビル模型と上のビル模型の間隔を物体を挟むことであける形で横から観察した。

実験結果は、以下のようになった。

間隔0.7cmの時ビル模型の間にはあまり蚊取り線香の煙は通ってなかった。

間隔1.4cmの時ビル模型の間に蚊取り線香の煙が勢いよく流れる様子が確認出来た。

間隔2.1cmの時ビル模型の間に蚊取り線香の煙が真ん中を流れる様子が確認できた。

間隔2.8cmの時ビル模型の間に全体的に蚊取り線香の煙が流れる様子が確認出来た。

間隔3.5cmの時ビル模型の間に蚊取り線香の煙が真ん中を流れる様子が確認出来た。

間隔4.2cmの時ビル模型の間に蚊取り線香の煙は全体的に薄く流れる様子が確認出来た。

間隔4.9cmの時ビル模型の間に蚊取り線香の煙は全体的に薄く流れる様子が確認出来た。

間隔5.6cmの時ビル模型の間に蚊取り線香の煙は全体的に薄く流れる様子が確認出来た。

以上のことから間隔0.7cmの時、風はほとんど通らず、

間隔1.4cm、2.1cm、3.5cmの時風は真ん中を勢いよく流れる。

間隔2.8cm、4.2cm、4.9cm、5.6cmの時、風は全体的に流れるということがわかった。2.8cmの時全体的に流れたのに3.5cmの時真ん中を勢いよく流れたことに関しては風が少し強かったり、煙の量が少なかったことなどが考えられる。