13:45 〜 15:15
[O08-P19] 電磁波による地震予知 ~被害地震の前兆を捉えて減災の実現にⅤ~
キーワード:地震予知、電磁波前兆
1.目的
地震による前兆現象とされる電磁波放射を捉え、地震予知を可能にする。前兆による電磁波放射観測で、信号強度と継続時間、放射方向のデータの関係から地震マグニチュード、地震発生地域を予測する。被害地震に伴う前兆現象を継続観測方法で検出可能にする。AI(人工知能)を導入し前兆を迅速に検出する。
2.方法
地表面から大気区間に放射される電磁波をVHF帯受信機で信号強度を連続記録している。アンテナは、17m高に設置し無指向性と指向性アンテナを用い発生地域の特定に使用する。信号強度データと落雷データ、電離層データ等を含め総合的に判断し、地震の前兆として決定する。また、東日本大震災時前に発生した観測データの特徴をポイントに検出する。仮説として前兆現象が、震央となる付近のみ発生する電磁気現象ではなく、プレート移動に伴う地殻へのストレスで地殻表面の深度の浅い領域内で発生すると考えている。
3.結果
本校の地震前に発生する電磁現象観測は、11年になる。先行研究に沿って、観測を続けている。観測場所近接にJR東日本の中央線が運行され、小規模の前兆の判断し難い。先行研究の新宿区内のデータと比較して、レベルの大きな信号の多くは、一致している。新宿観測データも利用し、前兆現象を捉える。
前兆現象は、震央が深さ20Km~90Kmの範囲内であれば現象として現れている。マグニチュードが大きければ、深さ100Km越えでも前兆はある。AIで、雷による電磁波を検出させ、雷発生データと比較した。
4.考察
本研究で地震発生と同時に電磁波放射の最大値を観測できたのは、2015/9/12調布震度5強(震央東京湾内)の近傍地震だけであった。ピエゾ効果だけで説明すると必ず、地震発生時に検出されるはずであるが、検出事例は少ない。東日本大震災の新宿観測点データでは、通常に発生する電磁波放射の信号レベルと継続時間、発生頻度が大きく異なっている。仮説とすれば観測点近傍、もしくは、受信可能な地域の活断層などの地表面近くから発している放電による雑音と電荷の移動が地震の前兆として表れるとする理論である。
5.結論
仮説の確認と信号発生地域を特定し、減災、免災実現のために、現在の観測方法で観測を多くの研究者に実施して頂きたい。
地震による前兆現象とされる電磁波放射を捉え、地震予知を可能にする。前兆による電磁波放射観測で、信号強度と継続時間、放射方向のデータの関係から地震マグニチュード、地震発生地域を予測する。被害地震に伴う前兆現象を継続観測方法で検出可能にする。AI(人工知能)を導入し前兆を迅速に検出する。
2.方法
地表面から大気区間に放射される電磁波をVHF帯受信機で信号強度を連続記録している。アンテナは、17m高に設置し無指向性と指向性アンテナを用い発生地域の特定に使用する。信号強度データと落雷データ、電離層データ等を含め総合的に判断し、地震の前兆として決定する。また、東日本大震災時前に発生した観測データの特徴をポイントに検出する。仮説として前兆現象が、震央となる付近のみ発生する電磁気現象ではなく、プレート移動に伴う地殻へのストレスで地殻表面の深度の浅い領域内で発生すると考えている。
3.結果
本校の地震前に発生する電磁現象観測は、11年になる。先行研究に沿って、観測を続けている。観測場所近接にJR東日本の中央線が運行され、小規模の前兆の判断し難い。先行研究の新宿区内のデータと比較して、レベルの大きな信号の多くは、一致している。新宿観測データも利用し、前兆現象を捉える。
前兆現象は、震央が深さ20Km~90Kmの範囲内であれば現象として現れている。マグニチュードが大きければ、深さ100Km越えでも前兆はある。AIで、雷による電磁波を検出させ、雷発生データと比較した。
4.考察
本研究で地震発生と同時に電磁波放射の最大値を観測できたのは、2015/9/12調布震度5強(震央東京湾内)の近傍地震だけであった。ピエゾ効果だけで説明すると必ず、地震発生時に検出されるはずであるが、検出事例は少ない。東日本大震災の新宿観測点データでは、通常に発生する電磁波放射の信号レベルと継続時間、発生頻度が大きく異なっている。仮説とすれば観測点近傍、もしくは、受信可能な地域の活断層などの地表面近くから発している放電による雑音と電荷の移動が地震の前兆として表れるとする理論である。
5.結論
仮説の確認と信号発生地域を特定し、減災、免災実現のために、現在の観測方法で観測を多くの研究者に実施して頂きたい。