13:45 〜 15:15
[O08-P32] エルニーニョ現象についての実験及び教材開発
キーワード:気象、教材、エルニーニョ現象、実験
【はじめに】
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、貿易風が弱まり、西に溜まっていた暖かい海水が東へ広がるとともに、東では冷たい水の湧き上りが弱まっていく現象である。この現象は貿易風の強弱によって説明するとこができる。水温の高い海水の分布が変わることで、大気中の水蒸気量分布も変化し、平年時とは異なる気候になる。日本においては、冷夏暖冬になるが、地域によってその影響は異なる。大気の大循環が関係しているこの現象は、世界規模の気候変動を引き起こすことから、エルニーニョ現象のより正しい理解は非常に重要であるといえる。本研究では、エルニーニョ現象を実験室で再現できる実験と共に、エルニーニョ現象に関しての教材づくりを行った。
【目的】
エルニーニョ現象の実験を開発するとともに、模型教材を作り、エルニーニョ現象をより深く理解できるようにすることである。
【方法・結果】
[実験]
温度の異なる水を着色し、静かに水槽に入れ成層化させる。水を入れる際に、水面にラップを敷くことによって温度の異なる水が混ざり合わずにきれいに成層化させることができた。また、温度変化がわかりやすいように、冷水は5℃に、暖かいお湯は、60℃程度に設定した。
貿易風は、ドライヤーを用いて表現し、ドライヤーの風を止めることで、エルニーニョ現象を再現した。
温度を測定した場所は、表層の温度と中層の温度を測定し、2秒間隔の水温変化をグラフにまとめた。その結果、ドライヤーの風を止めることで、表層水の温度が上昇したため、エルニーニョ現象の実験として再現できたのではないかと考えた。
[教材]
実験では、水温変化について再現できたが、水蒸気量の変化などについて表現することができなかったため、より視覚的に理解できるように、画用紙等を用いて貿易風の強弱と表層水の移動、水蒸気量の分布域などを同時に表現できる教材を開発を試みた。
【まとめ】
本研究を行ったことで、教科書や資料集などの教材だけではなく、実際に実験としてエルニーニョ現象を理解することができるようになった。また、自作した教材を利用することで、より深い理解に繋げることができると考えている。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、貿易風が弱まり、西に溜まっていた暖かい海水が東へ広がるとともに、東では冷たい水の湧き上りが弱まっていく現象である。この現象は貿易風の強弱によって説明するとこができる。水温の高い海水の分布が変わることで、大気中の水蒸気量分布も変化し、平年時とは異なる気候になる。日本においては、冷夏暖冬になるが、地域によってその影響は異なる。大気の大循環が関係しているこの現象は、世界規模の気候変動を引き起こすことから、エルニーニョ現象のより正しい理解は非常に重要であるといえる。本研究では、エルニーニョ現象を実験室で再現できる実験と共に、エルニーニョ現象に関しての教材づくりを行った。
【目的】
エルニーニョ現象の実験を開発するとともに、模型教材を作り、エルニーニョ現象をより深く理解できるようにすることである。
【方法・結果】
[実験]
温度の異なる水を着色し、静かに水槽に入れ成層化させる。水を入れる際に、水面にラップを敷くことによって温度の異なる水が混ざり合わずにきれいに成層化させることができた。また、温度変化がわかりやすいように、冷水は5℃に、暖かいお湯は、60℃程度に設定した。
貿易風は、ドライヤーを用いて表現し、ドライヤーの風を止めることで、エルニーニョ現象を再現した。
温度を測定した場所は、表層の温度と中層の温度を測定し、2秒間隔の水温変化をグラフにまとめた。その結果、ドライヤーの風を止めることで、表層水の温度が上昇したため、エルニーニョ現象の実験として再現できたのではないかと考えた。
[教材]
実験では、水温変化について再現できたが、水蒸気量の変化などについて表現することができなかったため、より視覚的に理解できるように、画用紙等を用いて貿易風の強弱と表層水の移動、水蒸気量の分布域などを同時に表現できる教材を開発を試みた。
【まとめ】
本研究を行ったことで、教科書や資料集などの教材だけではなく、実際に実験としてエルニーニョ現象を理解することができるようになった。また、自作した教材を利用することで、より深い理解に繋げることができると考えている。