17:15 〜 18:45
[PCG20-P10] 次期気象衛星ひまわり10号搭載用電子線計測装置 (RMS-e) の開発
キーワード:宇宙天気、高エネルギー電子、静止気象衛星、SSD
Radiation Monitor for Space weather measuring Electrons (RMS-e)は、次期静止気象衛星ひまわり10号に搭載される予定の、日本上空の静止衛星軌道における高エネルギー電子の定常観測を行うことを目的として開発が行われている電子線計測装置である。現在の日本における宇宙天気予報はGOES衛星の観測に基づいて行われており、日本上空の静止衛星軌道周辺の宇宙環境とは異なる条件のものとなっている。RMS-eによる日本上空の静止衛星軌道における高エネルギー電子の定常観測の実現は、日本における宇宙天気予報を高精度化するために極めて重要である。
RMS-eはRMS-e lo、RMS-e hiと呼称される2つの積層シリコン半導体(SSD)センサーで構成されている。RMS-e lo、RMS-e hiは50-1300 keVと0.8-5 MeVの高エネルギー電子を観測することを目的として設計されており、電子線照射試験の結果、RMS-e loのエネルギー分解能は概ね20%以下、RMS-e hiのエネルギー分解能は10%以下である。
現在RMS-eはエンジニアリングモデル(EM)の開発が完了した段階であり、フライトモデル(PFM)の開発に向けて準備が進められている。
本発表ではRMS-eの開発状況と、評価試験の結果について報告する。
RMS-eはRMS-e lo、RMS-e hiと呼称される2つの積層シリコン半導体(SSD)センサーで構成されている。RMS-e lo、RMS-e hiは50-1300 keVと0.8-5 MeVの高エネルギー電子を観測することを目的として設計されており、電子線照射試験の結果、RMS-e loのエネルギー分解能は概ね20%以下、RMS-e hiのエネルギー分解能は10%以下である。
現在RMS-eはエンジニアリングモデル(EM)の開発が完了した段階であり、フライトモデル(PFM)の開発に向けて準備が進められている。
本発表ではRMS-eの開発状況と、評価試験の結果について報告する。