17:15 〜 18:45
[PEM14-P04] 横須賀太陽電波強度偏波計:Yokosuka Radio Polarimeter (YoRP)
キーワード:太陽電波放射、偏波計、宇宙天気
宇宙天気状況に大きな影響を与える太陽からの極紫外線放射は、太陽の電波放射との相関が良いことが知られている。実際、我々が行った研究においても、太陽活動周期変動におけるこれらの放射の変動だけでなく、太陽フレアによる放射の変動についても、太陽からのEUV放射と電波放射との間には良い相関があることが確認された。我々の研究では、EUV放射としてTIMED/SEEのデータを、電波放射のデータとしてはNoRPのデータを主に用いた。その結果、太陽活動周期変動については、太陽電波放射の中でも1 GHzや2 GHzといったマイクロ波の中でも比較的周波数の低い電波放射がEUV放射スペクトルの再現に寄与していることがわかった。一方、太陽フレア放射においては17 GHzや35 GHzといった高い周波数の電波放射がEUV放射スペクトルとの良い相関が確認された。
このように、宇宙天気状況把握のために必要とされる電波のデータは幅広い周波数にわたっている。日本では、豊川・野辺山において、70年以上にわたる電波放射の観測が現在まで継続されているが、観測周波数は1, 2, 3.75, 9.4, 17, 35, 80 GHzと7周波数に限られている。これらの電波放射についてこれからも継続的な観測を行うだけでなく、これらの周波数を含む電波放射のダイナミックスペクトルを取得する電波観測装置を本校内(横須賀)に設置した。今回は横須賀強度偏波計の紹介とともに、最新データ取得状況について報告する。
このように、宇宙天気状況把握のために必要とされる電波のデータは幅広い周波数にわたっている。日本では、豊川・野辺山において、70年以上にわたる電波放射の観測が現在まで継続されているが、観測周波数は1, 2, 3.75, 9.4, 17, 35, 80 GHzと7周波数に限られている。これらの電波放射についてこれからも継続的な観測を行うだけでなく、これらの周波数を含む電波放射のダイナミックスペクトルを取得する電波観測装置を本校内(横須賀)に設置した。今回は横須賀強度偏波計の紹介とともに、最新データ取得状況について報告する。
