日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS01] Outer Solar System Exploration Today, and Tomorrow

2024年5月28日(火) 17:15 〜 18:45 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 6ホール)

コンビーナ:木村 淳(大阪大学)、佐柳 邦男(NASA Langley Research Center)、土屋 史紀(東北大学大学院理学研究科惑星プラズマ・大気研究センター)

17:15 〜 18:45

[PPS01-P02] JUICE搭載ガニメデレーザ高度計(GALA): 最新状況と軌道上テストについて

*塩谷 圭吾1、小林 正規2木村 淳3荒木 博志4、野田 寛大4、 竝木 則行4押上 祥子1、東原 和行1斎藤 義文1、リンゲナウバー カイ5、スターク アレクサンダー5、フスマン ハウケ5 (1.宇宙研、2.千葉工大、3.大阪大、4.国立天文台、5.ドイツ航空宇宙センター)

キーワード:JUICE、GALA、木星、ガニメデ、軌道上試験

木星氷衛星探査機(JUICE)は2024年4月14日、ギアナ宇宙センターよりアリアン5ロケットによる打上げに成功した。JUICEに搭載されているガニメデレーザー高度計(GALA)は、地形データに基づく氷のテクトニクス、潮汐応答測定による地下構造、表面の小さな粗さとアルベドを理解することを主な科学目標とする装置である。また宇宙生物学の観点からも、地下の海洋を科学的に研究することは重要である。GALAの開発は、ドイツ(主導)、日本、スイス、スペインの国際協力によって進めている。その中で日本のチーム(GALA-J)は、後置光学系(Backend Optics: BEO)、焦点面アセンブリ(Focal Plane Assembly: FPA)、アナログ電子モジュール(Analogue Electronics Module: AEM)という3つのモジュールの開発を担当している。軌道上におけるGALAの最初のパワーオンおよび初期チェックは、2023年5月15に行われた。その結果、テストしたHKデータ(house keeping data、状態データ)および機能・性能はすべて正常であった。また送信レーザパルス検出経路を用いた end-to-end 試験に成功した。本発表では、GALAの最新ステータスおよび軌道上試験について紹介する。