日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS03] 太陽系小天体:太陽系の形成と進化における最新成果と今後の展望

2024年5月28日(火) 10:45 〜 12:00 101 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:深井 稜汰(宇宙航空研究開発機構)、岡田 達明(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、荒川 創太(海洋研究開発機構)、吉田 二美(産業医科大学)、座長:岡田 達明(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)

11:15 〜 11:30

[PPS03-08] 携帯型インフラサウンドセンサーを用いた OSIRIS-REx 帰還カプセルの衝撃波アレイ観測と「はやぶさ」「はやぶさ2」との比較。

*西川 泰弘1山本 真行1蓮見 佑太2 (1.高知工科大学 システム工学群、2.高知工科大学)

キーワード:帰還カプセル、インフラサウンド、OSIRIS-REx、HAYABUSA2

2016年9月8日にアメリカ航空宇宙局(NASA)によって打ち上げられた小惑星探査機OSIRIS-RExは、2018年に小惑星ベンヌに到達し、2020年に地表の岩石の採取に成功した。2023年9月24日に地球近傍に帰還したOSIRIS-RExは、採取した岩石が封入されたサンプルリターンカプセル(SRC)を放出した。SRCは地球の大気圏に再突入する際、ネバダ州上空を横切って衝撃波を発生させ、ユタ州に着陸した。我々はインフラサウンド(微気圧)・地震観測チームの一員としてネバダ州に赴き、ユーレカ空港にインフラサウンドセンサーとマイクロフォンを設置して気圧変動の観測を行い、インフラサウンドと可聴音の両方の観測に成功した(UTC 14時46分ごろ)。我々は過去に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機 HAYABUSA と HAYABUSA2 でも同じインフラサウンドセンサーを用いて帰還カプセルが発生する衝撃波の観測を行っている。本発表では 、OSIRIS-REx の帰還カプセル衝撃波観測と、過去のHAYABUSA, HAYABUSA2 の帰還カプセル衝撃波観測の紹介と比較を行う。