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[SGD02-P03] 駿河トラフ浅部におけるやや長期的なスロースリップイベントを検出する試み

キーワード:やや長期的なスロースリップイベント、駿河トラフ、基線長変化
西南日本の南海トラフ沈み込み帯では、Global Navigation Satellite System (GNSS)やひずみ計・傾斜計のデータに基づき、1日から10日程度継続する短期的スロースリップイベント(S-SSE)の検出が行われてきた(Okada et al., 2022; Yabe et al., 2023など)。さらに近年、海溝に近い紀伊半島沖や室戸岬沖で、通常のS-SSE継続時間よりはるかに長いイベントの検出例があるが(Yokota and Ishikawa, 2020など)、駿河トラフ浅部ではそのようなやや長期的なSSEの推定例は存在しない。
本研究は、駿河トラフ上盤/下盤間のGNSS基線長変化を見ることにより、駿河トラフ浅部でやや長期的なSSEが発生した可能性のある期間を推定した。第1の手法として、GNSS基線長データとSSEに伴う地表変位を模擬したテンプレートとの相関係数算出、および、基線長移動平均データを速度変換してのピーク抽出を行い、両者ともSSEと調和的となる時期を探索した。解析期間内においていくつかのSSEシグナル候補を検出した。第2の手法として、L1トレンドフィルター(Yano and Kano, 2022)を用いて、基線長データをスパースな区分線形関数として表した上で、2階差分が負・正となる組み合わせを探索した。こちらの方法では、別の1つのSSEシグナル候補を検出した。
これらのSSE候補期間における観測点変位を用いて、3次元半無限均質弾性体のグリーン関数に基づく断層モデルの仮推定を行った。また、SSE候補期間内で、ひずみ計データにおいてもひずみ変化が見られるかどうかを検証するため、多成分ひずみ計データ(気象庁)を解析した。
本研究は、駿河トラフ上盤/下盤間のGNSS基線長変化を見ることにより、駿河トラフ浅部でやや長期的なSSEが発生した可能性のある期間を推定した。第1の手法として、GNSS基線長データとSSEに伴う地表変位を模擬したテンプレートとの相関係数算出、および、基線長移動平均データを速度変換してのピーク抽出を行い、両者ともSSEと調和的となる時期を探索した。解析期間内においていくつかのSSEシグナル候補を検出した。第2の手法として、L1トレンドフィルター(Yano and Kano, 2022)を用いて、基線長データをスパースな区分線形関数として表した上で、2階差分が負・正となる組み合わせを探索した。こちらの方法では、別の1つのSSEシグナル候補を検出した。
これらのSSE候補期間における観測点変位を用いて、3次元半無限均質弾性体のグリーン関数に基づく断層モデルの仮推定を行った。また、SSE候補期間内で、ひずみ計データにおいてもひずみ変化が見られるかどうかを検証するため、多成分ひずみ計データ(気象庁)を解析した。