日本地球惑星科学連合2024年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[U-10] 日本学術会議とJpGU

2024年5月27日(月) 15:30 〜 17:00 コンベンションホール (CH-B) (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:佐竹 健治(東京大学地震研究所)、三枝 信子(国立環境研究所)、小口 高(東京大学空間情報科学研究センター)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、座長:三枝 信子(国立環境研究所)、佐竹 健治(東京大学地震研究所)

15:45 〜 16:00

[U10-08] 日本学術会議における地球・人間圏分科会の活動

*小口 高1 (1.東京大学空間情報科学研究センター)

キーワード:日本学術会議、人間と自然、学際性、地球環境

日本学術会議の地球惑星科学委員会に設置されている地球・人間圏分科会は、地球・人間圏科学(Human Geosciences)の立場から地球科学的現象と人間活動の相互作用を検討し、地球環境問題などの解決のための議論を行うことを目的とする。地球・人間圏科学は理学的な地球惑星科学と、地域研究などの人文社会科学や環境学なども含む分野横断的な学問であり、単独の分野に特化した学協会とは異なる取り組みを要する。この取り組みを具現するために、地球・人間圏分科会は、多様な分野の知見に基づく俯瞰的な議論や、社会への発信を目的としたシンポジウムの開催、書籍の発行などを行ってきた。この分科会が対象とするテーマには、後期更新世以降の環境変動と人類との関係、温暖化などの地球環境変動の影響評価、自然災害の将来予測と防災のための政策提言、持続可能な地球環境の探求などが含まれる。昨年10月に始まった日本学術会議の第26期では、多様な分野の連携を従来にも増して重視する方針が出されている。地球惑星科学委員会の中でも学際色が特に強い地球・人間圏分科会は、この方針と一致する組織であり、JpGUとも連携した活動のさらなる活性化が望まれる。