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[U15-P114] 「2024年能登半島地震」等の地震予知
キーワード:地震予知、ドライスロット
「2024年能登半島地震」等の地震予知
猿渡 隆夫
§1. はじめに
台風から低気圧になる時や、低気圧が発達する時に、雲のない領域が現われ、ドライスロットと呼ばれています。雲のある所では上昇気流が、雲の無い所では下降気流が発生すると言われています。今までの多くの大地震から、このドライスロットで、1週間後から7か月後位に地震が発生する可能性が高いことが分かりました。台風や低気圧が来たからと言って、大地震が発生するわけではありませんが、来なければ大地震の発生は少ないと思われます。
衛星画像においてドライスロット(雲のない領域)の一部もしくは全部が震源になる可能性があります。地震の発生時期は、ドライスロットの出現後1週間後から7か月後位です。平均的には3か月後位です。
§2. 「2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震M9.0」の予知について
発生日 2011年03月11日14時46分
CMT解 西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型
Fig.1. 2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震M9.0
一方、この地震の原因として、2010年12月3日の低気圧が考えられる。低気圧が日本海沿岸を急速に発達しながら北東進、中心気圧は12月2日21時(1010hPa)→12月3日21時(982hPa)と低下。
温暖前線近傍、閉塞点付近で対流雲が発達、関東南部や東北太平洋側は12月のみならず、通年レベルでも記録的な強さの雨が降った。1時間降水量の日最大値も各地で観測史上1位、12月1位が観測されている。24時間降水量の日最大値、日降水量も各地で12月1位が観測されている。また、全国的に風も強く、各地で突風による被害が発生している。
Fig.2. 2010年12月3日15時の衛星画像
緑の枠内の雲の無い所がドライスロット。オレンジの先端が震源。
震源地付近の風向は西北西であり、地震のメカニズム解の圧力軸の方向と一致する。ドライスロットと震源域が一致している。従って、地震予知が可能である。多くの地震の予知も同様に可能である。
§3. 「2024年1月1日能登半島地震M7.6」の予知
Fig. 3. 2023年11月8日09時の衛星画像
2023年11月18日9時の衛星画像に中国地方から北陸の日本海側にかけてドライスロットが見られる。
そして、2024年1月1日能登半島地震M7.6が発生
§4. 2024年4月3日台湾地震M7.7の予知
2023年10月5日 台風14号が低気圧に変化しながら、ドライスロットが台湾の花蓮付近に向かって発生している。6か月後台湾花蓮付近を震源としてⅯ7.7の地震が発生した。
Fig.4. 2023年10月5日09時の衛星画像(「気象人」から)
§5. 結論
東北地方太平洋沖地震と同様、能登半島地震後、ドライスロットの一部と震源域が一致することが確認された。風向も西北西で能登半島地震のメカニズム解と一致することが確認された。
さらに、台湾地震でもドライスロットにより、地震の発生場所が特定され、地震予知が可能である。
猿渡 隆夫
§1. はじめに
台風から低気圧になる時や、低気圧が発達する時に、雲のない領域が現われ、ドライスロットと呼ばれています。雲のある所では上昇気流が、雲の無い所では下降気流が発生すると言われています。今までの多くの大地震から、このドライスロットで、1週間後から7か月後位に地震が発生する可能性が高いことが分かりました。台風や低気圧が来たからと言って、大地震が発生するわけではありませんが、来なければ大地震の発生は少ないと思われます。
衛星画像においてドライスロット(雲のない領域)の一部もしくは全部が震源になる可能性があります。地震の発生時期は、ドライスロットの出現後1週間後から7か月後位です。平均的には3か月後位です。
§2. 「2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震M9.0」の予知について
発生日 2011年03月11日14時46分
CMT解 西北西-東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型
Fig.1. 2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震M9.0
一方、この地震の原因として、2010年12月3日の低気圧が考えられる。低気圧が日本海沿岸を急速に発達しながら北東進、中心気圧は12月2日21時(1010hPa)→12月3日21時(982hPa)と低下。
温暖前線近傍、閉塞点付近で対流雲が発達、関東南部や東北太平洋側は12月のみならず、通年レベルでも記録的な強さの雨が降った。1時間降水量の日最大値も各地で観測史上1位、12月1位が観測されている。24時間降水量の日最大値、日降水量も各地で12月1位が観測されている。また、全国的に風も強く、各地で突風による被害が発生している。
Fig.2. 2010年12月3日15時の衛星画像
緑の枠内の雲の無い所がドライスロット。オレンジの先端が震源。
震源地付近の風向は西北西であり、地震のメカニズム解の圧力軸の方向と一致する。ドライスロットと震源域が一致している。従って、地震予知が可能である。多くの地震の予知も同様に可能である。
§3. 「2024年1月1日能登半島地震M7.6」の予知
Fig. 3. 2023年11月8日09時の衛星画像
2023年11月18日9時の衛星画像に中国地方から北陸の日本海側にかけてドライスロットが見られる。
そして、2024年1月1日能登半島地震M7.6が発生
§4. 2024年4月3日台湾地震M7.7の予知
2023年10月5日 台風14号が低気圧に変化しながら、ドライスロットが台湾の花蓮付近に向かって発生している。6か月後台湾花蓮付近を震源としてⅯ7.7の地震が発生した。
Fig.4. 2023年10月5日09時の衛星画像(「気象人」から)
§5. 結論
東北地方太平洋沖地震と同様、能登半島地震後、ドライスロットの一部と震源域が一致することが確認された。風向も西北西で能登半島地震のメカニズム解と一致することが確認された。
さらに、台湾地震でもドライスロットにより、地震の発生場所が特定され、地震予知が可能である。