17:15 〜 18:45
[U15-P57] 能登半島群発地震における地磁気変換係数の時間変化
キーワード:能登半島群発地震、地磁気変換係数、スクイド
我々は、2022年から珠洲市において超伝導量子干渉素子(SQUID)磁力計を用いた高感度な地磁気変動観測を行ってきた(河合2022、2023)。観測場所は群発地震の震源に近接している同市唐笠町である。観測期間は2022年4月29日から2022年10月23日および2023年4月21日から2023年12月7日で、観測期間に得られた地磁気変化から観測場所における地磁気変換係数を求め、その時間的変化を調べた。200Hzでサンプリングされた日毎のデータを1Hzでリサンプリングし、15:00〜20:00 UTの時間帯のデータを4096秒ごとに区切った4区間についてそれぞれFFTを行い、その日における周波数ごとの地磁気変換係数として計算した(Everett and Hyndman 1967)。その結果、2023年8月以降12月にかけて、周期20秒〜50秒(0.02Hz〜0.05Hz)における地磁気変換係数が徐々に変化している傾向が確認された。一連の群発地震の原因として地下に低比抵抗領域の存在が示唆されているが(Nakajima 2022、吉村2022)、本発表では今回得られた地磁気変換係数の時間的変化が地下の低比抵抗領域の変化に関連しているかどうかの議論を行いたい。
謝辞
観測場所を提供頂いた珠洲市松田牧場様に感謝致します。
本研究の一部はJSPS科学研究費補助金(20K05053)の助成を受けて行われた。
謝辞
観測場所を提供頂いた珠洲市松田牧場様に感謝致します。
本研究の一部はJSPS科学研究費補助金(20K05053)の助成を受けて行われた。