日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS04] 大気の鉛直運動を基軸とした地球環境学の新展開

2025年5月30日(金) 10:45 〜 12:15 展示場特設会場 (4) (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:佐藤 正樹(東京大学大気海洋研究所)、佐藤 薫(東京大学 大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻)、岡本 創(九州大学)、伊藤 純至(東北大学)、座長:佐藤 正樹(東京大学大気海洋研究所)、伊藤 純至(東北大学)

11:45 〜 12:00

[AAS04-05] Comparison of vertical velocity measurements between LODEWAVE and PANSY

*冨川 喜弘1、斎藤 芳隆2村田 功3高麗 正史4佐藤 薫4 (1.国立極地研究所、2.宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所、3.東北大学大学院環境科学研究科、4.東京大学大学院理学系研究科)

キーワード:スーパープレッシャー気球、PANSYレーダー、鉛直風、南極

スーパープレッシャー気球は高い耐圧性と気密性を有する気球で、浮力を一定に保つことで等密度面を長期間(最長1カ月以上)にわたって浮遊することができる。本研究グループでは、2022年と2024年の1~2月に南極昭和基地においてスーパープレッシャー気球のキャンペーン観測(LODEWAVE)を行い、下部成層圏(高度約18km)における気象観測データ(気温、気圧、3次元位置情報)を30秒間隔で取得した。これは、日本で開発されたスーパープレッシャー気球による初の科学観測である。スーパープレッシャー気球は理論上、等密度面を飛翔することから、大気の鉛直運動を直接捉えることはできない。しかし、断熱過程や静水圧平衡を仮定することで、気球の鉛直運動から大気の鉛直運動の短周期変動を推定することができ、主に大気重力波の研究に用いられている。本発表では、スーパープレッシャー気球と南極昭和基地大型大気レーダー(PANSY)の同時観測データを用いて、スーパープレッシャー気球観測から推定される鉛直風速擾乱を検証するとともに、これを用いた大気重力波のパラメータ推定の結果を報告する。