日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS07] EarthCAREによる雲エアロゾル放射科学の幕開け

2025年5月30日(金) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:久保田 拓志(宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター)、岡本 創(九州大学)、佐藤 正樹(東京大学大気海洋研究所)、高橋 暢宏(名古屋大学 宇宙地球環境研究所)


17:15 〜 19:15

[AAS07-P01] EarthCAREデータシステムとプロダクト概要

*仁尾 友美1、蘭 幸太郎1、河瀬 祥子1、出口 聡1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:EarthCAREプロダクト、地上システム、データ提供

地上システム概要
2024年5月に打ち上げられたEarthCARE衛星の地上システム及び生成されるプロダクトの概要について説明します。地上システムは図1に示される欧州宇宙機関(ESA)とJAXA等の地上システムを拠点に、EarthCARE衛星に搭載された4つのセンサのデータの収集、処理、保存、配信を行います。EarthCAREの特徴である複数センサでのシナジー観測により、複雑な処理チェーンを有しますが、タイムリーなユーザへのデータ提供を実現しています。
本紙では地上システムの運用概況、処理プロダクト、プロダクト利用のためのガイドを行い、ポテンシャルユーザに対し有用な情報を紹介します。

プロダクトの概要
EarthCAREプロダクトとしてユーザに提供するプロダクトのリストを表1に示します。EarthCAREの4センサから得られる工学値、物理量についても表1にまとめていますが、雲の垂直構造や雲粒の上下方向の動き(ドップラー速度)、大気中のエアロゾルの分布と特性に関するデータ、地球の放射収支に関するデータなどがあり、組み合わせて利用することで、将来の気候変動予測の改善に利用されることで、気候変動への適応に関する検討に貢献します。
本紙では、それらのプロダクトが生成されるデータの流れ、入力データ、Processing Chainやタイムラインについても説明します。
これらのプロダクトはNetCDF4と互換性のあるHDF5形式であり、HDFViewerやPanoply等の様々な汎用ツールを用いて表示することが可能です。ファイル単位は、1周回を8分割しており、極域だけ、赤道域だけ、北半球だけを利用されたいユーザは必要なデータだけをフレームIDで容易に識別し、抽出利用することができます。

データ提供サイト等のデータ利用者向けの情報
データ利用者向けに、本紙で紹介するデータ提供サイトや利用方法についての情報を提供しています。プロダクトの仕様フォーマット、アルゴリズム記述書、プロダクトの更新履歴やバージョンに応じた利用上の注意事項、データ利用不可期間(通常観測データの取得は無い期間)、データ利用のためのツールの紹介へのリンク等、利用に関するサポート情報も充実しており、ユーザーがデータを効果的に活用できるよう支援しています。
https://www.eorc.jaxa.jp/EARTHCARE/index.html