17:15 〜 19:15
[AAS08-P01] 地上電場観測より得られた雷特性と雲特性の関係
★招待講演

キーワード:雷、電場観測、中和電荷量
本研究では夏季北関東において実施した多地点での地上電場観測のデータを用いて、雷の三次元的な位置とその中和電荷量の標定を行った。標定結果から雷規模の一つの指標である中和電荷量の特徴と、雷をもたらす対流雲の特性の関係を調べた。この標定のために、2023年の6月から9月に群馬県内の4地点で地上電場観測を実施し、標定には静電場を仮定した点電荷モデル[1][2]を用いた。同時に、気象レーダーと天気図解析を実施し、雷発生時の気象場を小倉ら(2002)[3][4], 田口ら(2002)[5]の分類法を用いて分類した。分類した気象場と、発雷数及び標定した中和電荷量に関する解析の結果から、小倉ら(2002)[3]で界雷や渦雷に分類される総観規模の擾乱によって発生する積乱雲に伴う雷は、発雷頻度が高く中和電荷量の値が大きくなった。一方で、小倉ら(2002)[3]の分類においては気団雷に分類される総観規模より小さいスケールの擾乱によって発生する積乱雲に伴う雷は、発雷頻度が低く中和電荷量の値が小さくなる傾向がみられた。この結果は雷をもたらす対流雲の特性やその成因が、雷の発生頻度及び中和電荷量に影響を与えることを示唆している。
参考文献:
[1]Jacobson E. A., and Krider E. P., 1976: Electrostatic field changes produced by Florida lightning. J. Atmos. Sci. 33(1), 103–117, doi:10.1175/1520-0469(1976)033.
[2]Krehbiel P. R., Brook M., and McCrory, R. A., 1979: An analysis of the charge structure of lightning discharges to ground. J. Geophys. Res. 84(C5), 2432–2456, doi:10.1029/JC084iC05p02432.
[3]小倉義光, 奥山和彦, 田口晶彦, 2002:SAFIRで観測した夏期の関東地方における雷雨と大気環境 Ⅰ:雷雨活動の概観と雷雨発生のメカニズム. 天気, 49(7), 541-553.
[4]小倉義光, 奥山和彦, 田口晶彦, 2002:SAFIRで観測した夏期の関東地方における雷雨と大気環境 Ⅲ:上層の擾乱の影響. 天気, 49(9), 747-762.
[5]田口晶彦, 奥山和彦, 小倉義光, 2002:SAFIRで観測した夏期の関東地方における雷雨と大気環境 Ⅱ:安定度指数による雷雨の予測. 天気, 49(8), 649-659.
参考文献:
[1]Jacobson E. A., and Krider E. P., 1976: Electrostatic field changes produced by Florida lightning. J. Atmos. Sci. 33(1), 103–117, doi:10.1175/1520-0469(1976)033.
[2]Krehbiel P. R., Brook M., and McCrory, R. A., 1979: An analysis of the charge structure of lightning discharges to ground. J. Geophys. Res. 84(C5), 2432–2456, doi:10.1029/JC084iC05p02432.
[3]小倉義光, 奥山和彦, 田口晶彦, 2002:SAFIRで観測した夏期の関東地方における雷雨と大気環境 Ⅰ:雷雨活動の概観と雷雨発生のメカニズム. 天気, 49(7), 541-553.
[4]小倉義光, 奥山和彦, 田口晶彦, 2002:SAFIRで観測した夏期の関東地方における雷雨と大気環境 Ⅲ:上層の擾乱の影響. 天気, 49(9), 747-762.
[5]田口晶彦, 奥山和彦, 小倉義光, 2002:SAFIRで観測した夏期の関東地方における雷雨と大気環境 Ⅱ:安定度指数による雷雨の予測. 天気, 49(8), 649-659.