13:45 〜 14:00
[AAS10-13] 雪雲における過冷却水滴の鉛直分布

キーワード:過冷却水滴、雪雲、雲粒子、雲粒子ゾンデ
過冷却水滴は, 霰の形成や, 雲粒子の成長などの降水形成過程において重要な役割を果たしている. 雪雲内の過冷却水滴の鉛直分布を明らかにすることは気象学的に非常に重要である. Ohigashi et al.(2016)では, 北海道陸別町における粒子観測で地上から3kmの雲頂付近にまで過冷却水滴が存在していたことを報告した. 本研究の目的は, 先行研究で報告されたよりも高高度で多量の過冷却水滴を観測した新潟の事例において, 過冷却水滴の分布とその量について明らかにすることである.
雲粒子ゾンデ(Hydrometeor Video sonde : HYVIS, Yoshimura et al. 2024)を用いた雪雲の観測が、2025年1月15日から16日にかけて新潟県南魚沼市塩沢で行われた. 観測期間中は, 寒気の吹き出しがあり, 日本海上では筋状雲が見られた. マイクロレインレーダによる観測では, エコー頂3.5km, 上空2kmまで35 dBZの領域が広がっていた. 地上で降雪のあった夕方から早朝にかけて3機のHYVISを層状雲に放球し, 全ての観測で地上から500mから雲頂付近まで複数の層に過冷却水滴が分布していたことを観測した. 最も高高度で観測された過冷却水滴は, 高度3854m, 気温-28.4℃であり, 鈴木 (2016) の方法を用いて観測された過冷却水滴の大きさ, 数濃度から算出したこの層のLWCは0.04g/m3であった. 本研究の観測結果では, 最高度の過冷却水滴層の下層には氷晶と過冷却水滴が混在している層や過冷却水滴層と氷晶層が交互に存在している領域があり, Browne & Cobb (1952)で提唱されている seeder-feeder機構とは異なる構造が示唆された.
雲粒子ゾンデ(Hydrometeor Video sonde : HYVIS, Yoshimura et al. 2024)を用いた雪雲の観測が、2025年1月15日から16日にかけて新潟県南魚沼市塩沢で行われた. 観測期間中は, 寒気の吹き出しがあり, 日本海上では筋状雲が見られた. マイクロレインレーダによる観測では, エコー頂3.5km, 上空2kmまで35 dBZの領域が広がっていた. 地上で降雪のあった夕方から早朝にかけて3機のHYVISを層状雲に放球し, 全ての観測で地上から500mから雲頂付近まで複数の層に過冷却水滴が分布していたことを観測した. 最も高高度で観測された過冷却水滴は, 高度3854m, 気温-28.4℃であり, 鈴木 (2016) の方法を用いて観測された過冷却水滴の大きさ, 数濃度から算出したこの層のLWCは0.04g/m3であった. 本研究の観測結果では, 最高度の過冷却水滴層の下層には氷晶と過冷却水滴が混在している層や過冷却水滴層と氷晶層が交互に存在している領域があり, Browne & Cobb (1952)で提唱されている seeder-feeder機構とは異なる構造が示唆された.