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[AAS11-P27] 都市大気レベル濃度観測への応用に向けた国産の低コスト二酸化炭素計測センサーの評価
キーワード:温室効果ガス、二酸化炭素、低コストセンサー、非分散型赤外線吸収法
代表的な温室効果ガス (GHGs) である二酸化炭素 (CO2) は、産業革命以降の地球温暖化の主要因であると考えられている。2020年以降の地球温暖化対策に向けたパリ協定においては、CO2を始めとするGHGsの排出量を実質ゼロにする大きな目標が定められ、領域スケールにおいても人間活動に伴う排出量監視・評価のための迅速かつ効率的な手法が求められており、衛星観測(e.g., Yamaguchi et al. 2024)や地上観測と数値モデルによるデータ同化の組み合わせ (e.g., Ohyama et al., 2023) などの関連研究が活発化している。高密度観測ネットワークを活用する手法(e.g., Turner et al., 2016)も有望な手法の一つ考えられるが、観測に使用する計測装置の精度と導入・維持管理コストが一つの障壁となっている。このような背景のもと、我々はビル管理等におけるCO2計測において実績のある国産の低コストセンサー(IMG-CA0012-00、村田製作所製)に着目し、実大気運用の可能性について検討している。このセンサーは1光源・1光路・1検出器だが、2波長の赤外線吸収を計測することで、従来の低コストセンサーとは一線を画す。これまで2024–2025年の春、夏、冬において、このセンサーを組み込んだ計測ユニット試作品数種と参照計測装置(LI-850およびLI-7810、LICOR社製)の相互比較実験を実施したところ、実大気運用において重要な環境変数(温湿度・気圧)に対する依存性を見出した。本発表では得られた評価結果について紹介し、今後の運用方法などについて議論したい。