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[ACC33-P08] 水循環再解析モデルを用いた水の酸素・水素同位体比の気候プロキシとしての再評価:グリーンランドSE-Dome2アイスコアの過去20年間の高分解能データ
キーワード:アイスコア、安定同位体比、古気候
アイスコアの氷の酸素・水素同位体比は、気温の指標として広く利用されている。しかし、同一地点での長期的な気温と同位体比の時間的相関関係については否定的な研究も存在する。さらに、酸素と水素の同位体比を組み合わせて得られる水蒸気起源の指標であるd-excessや17O-excessは、時間的相関の解析が困難であり、極域における検証例は極めて限られている。近年、気象再解析モデルの発展により、水蒸気の起源に関する環境条件を定量的に推定することが可能になった。これは、従来の深層コア解析で用いられてきた気温指標(Tsource, Tsite)を現在の気候条件下でキャリブレーションできる可能性を示唆している。
本研究では、グリーンランド南東部の降雪量が最大のSE-Dome2アイスコアを用いて酸素・水素同位体比測定およびその変動メカニズムの解析を行った。なお、水循環再解析データは降水量が少ないと不確実性が増すため、グリーンランド氷床ドーム地域で最も涵養量が高いSEドームで掘削されたアイスコアは最適な試料である。過去約20年間のデータを用い、アイスコアの水同位体比プロキシ(δ18O、d-excess、17O-excess)および水循環再解析データに基づく水蒸気起源の環境(気温、水温、湿度、風速、海洋起源比)との関係を評価した。これにより、北極グリーンランドアイスコアの同位体比変動メカニズムの理解と気候復元指標としての妥当性の検証を行う。
本研究では、グリーンランド南東部の降雪量が最大のSE-Dome2アイスコアを用いて酸素・水素同位体比測定およびその変動メカニズムの解析を行った。なお、水循環再解析データは降水量が少ないと不確実性が増すため、グリーンランド氷床ドーム地域で最も涵養量が高いSEドームで掘削されたアイスコアは最適な試料である。過去約20年間のデータを用い、アイスコアの水同位体比プロキシ(δ18O、d-excess、17O-excess)および水循環再解析データに基づく水蒸気起源の環境(気温、水温、湿度、風速、海洋起源比)との関係を評価した。これにより、北極グリーンランドアイスコアの同位体比変動メカニズムの理解と気候復元指標としての妥当性の検証を行う。