日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG36] 中緯度大気海洋相互作用

2025年5月26日(月) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:安藤 雄太(九州大学大学院理学研究院)、王 童(海洋研究開発機構)、田村 健太(国立研究開発法人防災科学技術研究所)、桂 将太(東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻)


17:15 〜 19:15

[ACG36-P14] 上層暖気容量(UPHC)を用いた北半球冬季の非断熱過程の地域的構造

*久米田 健人1宮本 佳明1 (1.慶應義塾大学)


キーワード:温位面での質量重み付け平均、上層暖気質量フラックス、ETD循環、上層暖気容量

温位面での質量重み付き帯状平均(MIM)による子午面循環では、冬季にフェレル循環とは逆向きの中高緯度直接循環(ETD循環)が現れる。MIM方程式における鉛直速度とは非断熱加熱であり、寒気や暖気の生成消滅を示す。MIMに基づいた290~320K等温位面間で定義される上層暖気質量フラックスは、ETD循環上端における暖気の流れを表す。生成消滅項では290K面と320K面の2面のみの非断熱加熱を考えている。290K面では下層寒気とのやり取りを示すのに対して、320K面では成層圏とのやり取りを示すため、暖気質量の気団変質を扱うのには適さない。そのため、本研究では暖気容量(UPHC)という考え方を提案し、上層暖気の気団変質の地域的構造を明らかにすることを目的にする。JRA55を用いた解析から、太平洋と大西洋で暖気が生成され、極向きに輸送されることが明らかになった。また、アメリカ大陸で消滅する暖気は赤道向きに流れるが、シベリア大陸で消滅する暖気の南北流は少ないことが明らかになった。これは山岳により流れが遮られることが原因だと考えられる。