17:15 〜 19:15
[ACG38-P03] JMA/MRI-CPS3における熱帯季節内変動の予測可能性に対する夏季豪州モンスーンの影響
キーワード:季節内~季節予測可能性、モンスーン、熱帯季節内変動、テレコネクション
マッデン・ジュリアン振動(MJO)に代表される熱帯域の季節内振動(ISV)は,しばしばその背景となるより長周期の変動の影響を受ける。夏季豪州モンスーン(AUSM)の経年変動は,ISVを変調させるそのような長周期変動の一つである。1~2月のAUSMが弱い(強い)年には,海洋大陸から西太平洋へのMJOの明瞭(不明瞭)な東進に伴い,熱帯域のISVの振幅が有意に増大(低下)する。このISVの変調はAUSM偏差に対して約1か月遅れて現れる。したがって,AUSMの経年変動は晩冬から初春における熱帯域のISVの予測可能性に影響を及ぼしうる。
気象庁の現業の季節予測システムであるJMA/MRI-CPS3を用いた30年間のハインドキャスト実験に基づいて,本研究は,AUSMの経年変動によるISVの変調の季節予測システムにおける再現性を調査し,ISVの予測可能性に対するインパクトを評価する。大気内部変動としての性質ゆえにAUSM偏差もISVも長いリードタイムでの予測が難しい。それでも,1月末初期値であれば,AUSMが弱い年のほうが強い年よりも,2月~3月の熱帯域の対流活動や大規模大気循環場のISVが強く,予測スキルも高いことが確認された。また,熱帯域のISVからのテレコネクションは中高緯度域の季節内~季節予測可能性のソースとなるため,本研究ではAUSM変動によるISVの変調が中高緯度域の天候の予測可能性に対して与える影響も評価する。
気象庁の現業の季節予測システムであるJMA/MRI-CPS3を用いた30年間のハインドキャスト実験に基づいて,本研究は,AUSMの経年変動によるISVの変調の季節予測システムにおける再現性を調査し,ISVの予測可能性に対するインパクトを評価する。大気内部変動としての性質ゆえにAUSM偏差もISVも長いリードタイムでの予測が難しい。それでも,1月末初期値であれば,AUSMが弱い年のほうが強い年よりも,2月~3月の熱帯域の対流活動や大規模大気循環場のISVが強く,予測スキルも高いことが確認された。また,熱帯域のISVからのテレコネクションは中高緯度域の季節内~季節予測可能性のソースとなるため,本研究ではAUSM変動によるISVの変調が中高緯度域の天候の予測可能性に対して与える影響も評価する。