日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG46] 陸域生態系の物質循環

2025年5月27日(火) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:寺本 宗正(鳥取大学乾燥地研究センター)、加藤 知道(北海道大学農学研究院)、市井 和仁(千葉大学)、伊勢 武史(京都大学フィールド科学教育研究センター)

17:15 〜 19:15

[ACG46-P11] 日本におけるソーラーパネル分布図作成のためのデータセット構築

*植田 晴1楊 偉1,2 (1.国立大学法人 千葉大学大学院融合理工学府、2.千葉大学環境リモートセンシングセンター)


キーワード:衛星リモートセンシング、深層学習、ソーラーパネル

太陽光発電は主要な再生可能エネルギー源である一方、その設備が与える環境への影響が懸念され、日本の環境省は配備に関するガイドラインを策定している。そのため、日本全域におけるソーラーパネルの空間的・時間的分布を把握することが重要である。一般に、高空間分解能の衛星画像や航空画像と深層学習(e. g., CNN)を用いることでソーラーパネルの効果的な検出が可能である。しかし、教師あり深層学習モデルでは膨大なデータアノテーションが必要となり、大規模なマッピングには多大なコストと時間がかかる。本研究では、最新のセグメンテーションモデル(Segment Anything Model; SAM)を活用したデータセット構築の半自動化手法を提案し、コスト削減とモデル開発の高速化を図る。ソーラーパネルの位置を特定したあと、SAMを用いることでソーラーパネルのポリゴンを自動生成できる。結果として、2,500ポイントのアノテーション作業時間を200時間/人から12.5時間/人へと大幅に短縮することを実現できた。本手法により、限られたリソースの中でも、より大規模なデータセット構築と包括的な空間解析が可能となる。ベンチマークとして、千葉県印旛沼流域の40 km²においてトレーニングデータセットを構築し、衛星画像を使用してソーラーパネルをマッピングする深層学習モデルをトレーニングした。トレーニング後のモデルは既存研究のモデルと同等以上の精度を達成し、本手法が精度を損なうことなく、より大規模なデータセットの構築を可能にすることを示した。