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[ACG47-12] 観測データとMunkモデルが示唆する太平洋西岸域における水温躍層の構造
キーワード:水温躍層、西岸境界、ムンク-モデル、太平洋、ミンダナオ・ドーム
東経137度線上(WOCE-P9)、北緯5度から北緯10度にかけて、Thermosalinographs (TSG)による観測データに、水温と塩分がスパイク状に変動する微細構造が記録され、同時に二酸化炭素分圧等にもそれに対応する変動が観測されていた。その変動が観測された海域はWestern Pacific Warm Poolの一部を成している。そしてCTD観測の結果は、その海域の水温躍層がドーム状に盛り上がっている( ミンダナオドームとも呼ばれる)という特徴を示していた。この冷水ドームの最頂部に当たる北緯8度付近では、ほぼ水面まで水温躍層が上昇していた。これは過去に海が吸収した二酸化炭素が海面付近まで運ばれていることをも意味する。
では、なぜこの海域では水温躍層がドーム状に盛り上がっているのだろうか? その答は、Munk(1950)の風成循環モデルが示唆している。Munk modelでは、東西方向の風応力を与えるだけで、「東に行くほど指数関数的に減衰する渦列」が西岸付近で生じる。その渦列の一つが上記の冷水ドームであろうと推定される。大西洋、インド洋の西岸でも、同様の現象が起きている可能性が考えられる。
では、なぜこの海域では水温躍層がドーム状に盛り上がっているのだろうか? その答は、Munk(1950)の風成循環モデルが示唆している。Munk modelでは、東西方向の風応力を与えるだけで、「東に行くほど指数関数的に減衰する渦列」が西岸付近で生じる。その渦列の一つが上記の冷水ドームであろうと推定される。大西洋、インド洋の西岸でも、同様の現象が起きている可能性が考えられる。