日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG48] 陸域から沿岸域における水・土砂動態

2025年5月27日(火) 09:00 〜 10:30 102 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:木田 新一郎(九州大学・応用力学研究所)、浅野 友子(東京大学大学院農学生命科学研究科)、有働 恵子(東北大学大学院工学研究科)、山崎 大(東京大学生産技術研究所)、座長:木田 新一郎(九州大学・応用力学研究所)、山崎 大(東京大学生産技術研究所)

10:15 〜 10:30

[ACG48-05] 樹木の根茎の深さによる耐倒伏性への影響に関する水理実験による検討

*山本 阿子1、原田 賢治2 (1.防衛大学校、2.静岡大学)

キーワード:樹木根茎模型、水理実験、土砂移動

2004年のスマトラ沖地震,2011年の東北地方太平洋沖地震に伴う津波により,沿岸域は甚大な被害を受けるなか,海岸防災林などの沿岸植生により被害の軽減が報告された.一方で,立木の基盤のとなる土壌の洗堀により,垂下根(土中深くに伸びる根茎)の発達が小さい樹木の流木化が確認された.復旧林は,防災効果を向上させるために深い垂下根を発達させるため生育基盤盛土上に植栽されている.しかしながら,胸高直径や樹高に対し,どの程度の垂下根が波に対して耐倒伏性を発揮するのか,また垂下根量に対し水平根(地表付近または土中に広がるように伸びる根茎)の量によって,どの程度耐倒伏性に影響するかは未解明である.また,流れにより立木の周辺土砂は,根茎形状が複雑になることにより洗堀量も影響を受ける.根茎の形状による土砂流出による支持力損失と耐倒伏との関係性は不明である.
 本研究では,模型を用いた水理実験を実施し,樹木の樹幹および根茎(根茎量と形状)・土中分布量(洗堀量)による流れに対する耐倒伏性の検証を行った.模型は1/10の縮尺で作成し,水路内の水平砂床部に立てて波高の異なる定常流(2種類)を発生させ,倒伏するまでの時間と洗堀量を測定した.模型は砂床部に差し込む根茎部の深さ(5種類)および模型の胸高直径(3種類)を変化させた.その結果,根茎の深さにより倒伏するまでの時間が増加した.しかし,模型の胸高直径で比較すると波高の高さにより異なる傾向が確認され,倒伏時の洗堀量の増加が確認できた.