17:15 〜 19:15
[ACG48-P02] Eulerian-Lagrangian ハイブリッドNPZDモデルを用いたROFI(河川影響海域)の再定義
キーワード:河川プルーム、窒素循環、沿岸域
ROFI (Regions of Freshwater Influence)とは河川水の影響下にある海域のことを指す。河川水がもつ低塩分シグナルをもとに構築された概念である。しかし、日本に存在するような小規模河川が作り出す低塩分シグナルは、潮流・風・沿岸流などによって変化する沿岸環境において、数日以内に消失してしまうことが多い。そのため、数日以上の時間スケールで起こる生態系応答を説明するには最適な概念とは言えず、物質循環の視点に基づいて、生態系により適したROFIの概念を再定義する必要がある。本研究では、新たに開発したEulerian-Lagrangian ハイブリッドNPZDモデル「KARMA」を用い、窒素循環に基づいてROFIを再定義することを試みた。このモデルでは粒子追跡モデルを用いることで栄養物質の移動経路を追跡できる。植物プランクトンの増殖に利用された栄養物質の起源を河川・外洋と区別することで、沿岸域において河川水起源の栄養物質が生態系応答にとってより支配的となる海域を明らかにすることができる。