日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG50] 海洋表層-大気間の生物地球化学

2025年5月29日(木) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:亀山 宗彦(北海道大学)、岩本 洋子(広島大学大学院統合生命科学研究科)、野口 真希(国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球表層システム研究センター)、小杉 如央(気象研究所)

17:15 〜 19:15

[ACG50-P01] ベトナム沿岸域からのメタンフラックス見積もりのための海洋観測活動

*亀山 宗彦1、ヴォ ルオン フック2、ブイ オアン2、チャン ユン2、ヒエン ト2、カオ ユイ2 (1.北海道大学、2.ベトナム国家大学ホーチミン市校自然科学大学)

キーワード:メタン、フラックス、海洋観測、沿岸海洋

二酸化炭素に次ぐ温室効果ガスであるメタンは海洋が放出源の一つであることが知られている。メタンの前駆物質である有機物が豊富であるため、海洋の中でも特に沿岸域はメタンの放出に寄与していることが指摘されている。近年では海洋のメタン濃度分布の包括的な理解のために、国際的なデータベースが構築されており、これを基にメタンフラックスが見積もられている(Weber et al., 2019)。しかしながら、このデータベースには空間的にデータの充実の度合いが大きく変化し、重要な放出域と考えられている沿岸域でもデータが極めて少ない海域も多い。その中でも南シナ海はメタンフラックスが高く見積もられているものの、使用されているデータは1つの航海のものに限られており、フラックスの見積もりのためのデータが不足していることは間違いない。特にベトナムの南部沿岸域はマングローブ湿地が広がっており、豊富な有機物の蓄積によってメタン放出が活発である可能性が高い。本研究では2024年8月及び2025年1月にベトナム南部ガンライ湾周辺沿岸域で観測を行い、雨季・乾季の違いを含めたメタン濃度分布の特徴把握及び沿岸域からのメタンフラックスの見積もりを行うことを目的としている。本発表では2回の海洋観測の様子や発表時までに得られた初期的なデータを紹介し、将来の潜在的な共同研究の可能性について議論したい。