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[ACG53-P03] 厚岸湖における間隙水交換に伴う溶存態無機炭素およびアルカリ度フラックス
キーワード:ブルーカーボン、ラジウム、間隙水
マングローブ林、藻場、干潟などのブルーカーボン生態系は、大気中のCO2を取り込み、有機炭素(OC)を貯蔵する機能を持っている。大気中のCO2を吸収する吸収源として、これらの生息地の造成・保全・再生が注目されている。光合成によって同化された有機炭素の一部は、長い時間をかけて堆積物中に埋もれていく。一方、分解された炭素のほとんどは、CO2として大気中に回帰すると認識されているが、無機化のプロセスによっては無機炭素イオンとして水柱中に蓄積される。そこで本研究では、厚岸湖において、アマモ場および干潟の堆積物間隙水に溶存する溶存無機炭素(DIC)と全アルカリ度(TAlk)の水柱への流出実態を調査した。現地調査は、厚岸湖内と湖口および流入河川で実施し、間隙水の水柱への流出を評価するための化学トレーサーとして放射性同位体のラジウムを測定した。ラジウムを測定した結果、河川水の223Raおよび224Ra濃度は極めて低く、堆積物間隙水においては10~100倍高い値を示した。湖水はその間の値を示し、堆積物間隙水の流入の影響が認められた。発表時にはラジウム収支モデルに基づく間隙水フラックスの結果およびそれに伴うDICとTAlkのフラックスまでの結果を示す予定である。