15:00 〜 15:15
[ACG54-06] T-PARCIIによるT2419を対象とした航空機観測:データ配信とデータ同化での利用
キーワード:熱帯低気圧、航空機、データ同化
2024年の台風第19号(BARIJAT、バリジャット)に対し、台風航空機観測プロジェクト T-PARCII のもとで航空機観測を実施した。観測されたドロップゾンデデータは、気象研究所のルーチンシステムを通じて処理され、TEMP報として Global Telecommunication System (GTS) を介しリアルタイムで世界へ配信された。その結果、気象庁の全球数値予報システムを含む世界の現業数値予報システムでデータ同化に利用された。気象庁全球数値予報モデルのデータ同化結果を解析したところ、台風北側では観測と比較して第一推定値が湿潤傾向を示し、特に上層の極端な乾燥はモデルで表現されていなかった。データ同化後の解析値でも、観測ほど乾燥域は再現されておらず、グロスエラーチェックによる観測データの不使用(観測値と第一推定値が大きく異なると、第一推定値からの修正量が大きくなり、解析場が不安定となって計算不安定などを引き起こす要因となり得るので、データ同化に使用しない処理)や疑似観測データ(ボーガスデータ)の利用が影響している可能性が示唆された。今後、観測データを使用しない数値実験、グロスエラーチェックの基準を緩和した数値実験、ボーガスデータを使用しない数値実験等を実施し、観測データの台風予測への影響を評価する。
