日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW27] 流域圏生態系における生物多様性・栄養循環・物質輸送

2025年5月29日(木) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:奥田 昇(神戸大学)、石田 卓也(広島大学)、小林 政広(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所 関西支所)、Paytan Adina(University of California Santa Cruz)


17:15 〜 19:15

[AHW27-P01] 大型融雪ライシメータを用いた温暖積雪地域の森林における水・物質動態の観測

*伊藤 優子1、小倉 晃2、高瀬 恵次3、藤原 洋一3、竹内 由香里1、久保田 多余子1、小林 政広1 (1.国立研究開発法人 森林総合研究所、2.石川県農林総合研究センター 林業試験場、3.石川県立大学)

キーワード:大型融雪ライシメータ、温暖積雪地域

石川県の森林流域では、大気由来の窒素流入量が20 kg/ha/年を超えている。特に冬季は、アジア大陸からの越境大気汚染の影響が顕著になり、窒素流入量は夏季の2倍以上になる。北陸地方は温暖な気候のため、積雪と同時に融雪が進み、寒冷地とは異なる流出パターンを持つ。そのため、温暖地特有の融雪パターンから生じる水文学的プロセスが、冬季に大量に流入する窒素の動態を特異的に制御し、森林流域の窒素飽和に影響を及ぼす可能性がある。
本研究は、温暖な積雪地域の森林流域における越境大気汚染物質の流入影響を明らかにするために、大型の融雪ライシメータ(3.6m×3.6m)からなる観測システムを林外と林内に設置し、森林流域における冬期間の水と物質の動態を観察した。