11:45 〜 12:00
[AHW28-11] 日本の自然災害に関連する水文プロセスと減災対策
★招待講演
キーワード:水文プロセス、減災、防災、自然災害
日本はアジアモンスーン地域に位置しているため、降水量の季節的な変動が大きい。また、日本は太平洋プレートとフィリピン海プレートの沈み込みによって形成された島弧であり、島の中央部には、火山フロントが形成されている。そのため、山側の涵養域から海側の流出域までの距離が短く、大陸地域に比べると河川や地下水の流速が早い。さらに急峻な山岳部では堆積層が薄いのに対し、沿岸部の平野では、未固結堆積物が厚く堆積しており、その中には複数の帯水層が存在していることもまた、日本の水文地質学的特徴の一つである。
近年、日本では、気候変動や台風に伴う短時間の高い降水量に起因した大規模な斜面災害や雪泥流を含む洪水被害に加えて、地震や津波による自然災害が数多く発生している。
特に水害については、日本において古くから防災対策が取り組まれており、江戸時代には、江戸の町を洪水被害から守るために、約60年をかけて関東平野を流れる利根川の流路を東側へと変える大規模な工事が行われた。
1959年には、日本の中央に位置する濃尾平野の沿岸部において、伊勢湾台風による大規模な水害が発生し、約5000人が死亡した。この大きな災害をきっかけに日本では、災害対策基本法が制定され、国や地方自治体において、様々な防災対策が検討されるようになった。一方で、災害を引き起こす原因である豪雨や地震などの自然現象は、それ自体を制御することはできないため、その発生プロセスを理解し、それに基づき対応策を考えることで、被害を減少させる「減災」という考え方が近年、主流となっている。
豪雨による斜面崩壊や雪泥流による土石流の発生のような短時間で被害が発生するも災害もあれば、地震後の津波による地下水の塩水化や津波堆積物からの重金属の溶出による地下水汚染など、長い時間をかけて被害が顕在化するような災害もある。このような様々な自然災害に対する減災対策を考える上で水文プロセスを理解することは非常に重要である。
本セッションでは、水に関連する5つの学会から招待講演が行われるが、本発表では、日本における水文プロセスに関するいくつかの災害の事例と、それら対する減災対策について紹介する。
近年、日本では、気候変動や台風に伴う短時間の高い降水量に起因した大規模な斜面災害や雪泥流を含む洪水被害に加えて、地震や津波による自然災害が数多く発生している。
特に水害については、日本において古くから防災対策が取り組まれており、江戸時代には、江戸の町を洪水被害から守るために、約60年をかけて関東平野を流れる利根川の流路を東側へと変える大規模な工事が行われた。
1959年には、日本の中央に位置する濃尾平野の沿岸部において、伊勢湾台風による大規模な水害が発生し、約5000人が死亡した。この大きな災害をきっかけに日本では、災害対策基本法が制定され、国や地方自治体において、様々な防災対策が検討されるようになった。一方で、災害を引き起こす原因である豪雨や地震などの自然現象は、それ自体を制御することはできないため、その発生プロセスを理解し、それに基づき対応策を考えることで、被害を減少させる「減災」という考え方が近年、主流となっている。
豪雨による斜面崩壊や雪泥流による土石流の発生のような短時間で被害が発生するも災害もあれば、地震後の津波による地下水の塩水化や津波堆積物からの重金属の溶出による地下水汚染など、長い時間をかけて被害が顕在化するような災害もある。このような様々な自然災害に対する減災対策を考える上で水文プロセスを理解することは非常に重要である。
本セッションでは、水に関連する5つの学会から招待講演が行われるが、本発表では、日本における水文プロセスに関するいくつかの災害の事例と、それら対する減災対策について紹介する。