日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW28] 水循環・水環境

2025年5月28日(水) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:濱 侃(千葉大学大学院園芸学研究院)、榊原 厚一(信州大学理学部理学科)、林 武司(秋田大学教育文化学部)、福士 圭介(金沢大学環日本海域環境研究センター)

17:15 〜 19:15

[AHW28-P21] 固相抽出法とICP-MSによる河川水中の溶存金属イオン測定

*北島 卓磨1大塚 宜寿1,2、竹峰 秀祐1 (1.埼玉県環境科学国際センター、2.埼玉大学大学院理工学研究科)

キーワード:微量金属、化学平衡計算、都市河川、スペシエーション分析

河川中の溶存金属は様々な形態で存在し、その金属が水生生物に与える影響は生物種によって異なる。生物種ごとの溶存金属濃度は、生態リスク評価のための重要なデータの鍵となる。また、溶存金属の形態には、イオン、無機錯体、有機錯体などがあり、形態によって水生生物への影響が異なる。現在使用されているBiotic Ligand ModelやFree Ion Activity Modelなどの生態影響モデルでは、溶存金属イオンや無機錯体は水生生物に影響を与える生物学的利用能を持つことが示唆されている。したがって、金属イオンの形態を推定することもリスク評価の鍵となる。本研究の目的は、誘導結合イオン質量分析装置(ICP-MS)による金属イオンおよび無機錯体濃度の推定法を開発することである。キレート樹脂(InertSep ME-2:GLサイエンス社)を充填した固相抽出カートリッジにより、河川水中の金属イオンおよび無機錯体の選択的抽出を試みた。抽出したイオンを溶出し、ICP-MSで定量した。さらに、同じ試料について化学モデリングを用いて化学種分析を行った。測定値とモデル結果を比較することで、この方法の実現可能性を検討した。